総評 第31回スニーカー大賞にご応募くださった全ての皆様に、心より御礼申し上げます。 今回も、一作ごとに込められた膨大な熱量と向き合い、編集部内で幾度も議論を重ねてまいりました。 その時間が、私たちにとっても物語の可能性を信じる大切な時間であったことを、まずはお伝えいたします。 その上で、本年の審査結果は、昨年に続き「受賞者ナシ」とさせていただきました。 2年連続というこの重い結果を前に、私たちは今、深く自問しています。 「私たちは今、時代の先頭を走る新人賞として、正しく在れているだろうか」と。 応募作の中に、光る才能や書きたいという切実な意志は、確かに存在していました。 それにもかかわらず「受賞に至らない」という決断を重ねたとき、その責任の一端は、応募者の皆様ではなく、私たち編集部にあると考えています。 時代の変化を見極め、才能を正しく導き、読者の元へ届ける。その「賞」としての機能が、今

