資生堂は、高齢者施設にて有償で実施するアクティビティとして「化粧療法プログラム」を開発し、今年度より事業化している。既に首都圏の11施設で開始しており、2012年4月より全国展開を目指す。 同社では、1949年、一般消費者を対象とする初の無料美容講習会として、高校卒業予定者を対象に、社会人の「身だしなみ」としての化粧方法やヘアスタイルの整え方を知ってもらうための「特別美容講座」を実施。1975年には、岩手県の特別養護老人ホームで、施設からの要望により、月に1度の美容サービスを開始した。その後1993年には、徳島県の鳴門山上病院でも入院中の高齢者に対し「身だしなみセミナー」を開始。その際、病院側が「化粧の心理的効用」に着目し研究を行った結果、症状の緩和やQOL向上の効果が認められ、「化粧療法」として、他の医療機関からも注目され、全国の病院や高齢者施設に広がっていった。 現在では、「美と健康を