もうすっかり秋であるが、ちょっと前に「夏の魔物」に出演してきた。 毎年夏の終りに青森で行なわれている野外ロックフェスである。 「夏の魔物」が他のフェスと異なっている点は、大きなイベンターを付けず、まだ歳若い主催者が、交渉から何から個人的に行って始めたという点だ。 いやもちろん多数の人々の協力があってのことだろうけれど、僕も直接「出て下さいよ」と渋さ知らズを観に行ったライブハウスで交渉されたものだ。 ウワサによれば彼は青森の土地持ちの御曹司であるとかないとか。これまたあくまでウワサによれば「オーケンさんが出てくれるなら山一つ売りますよ」と言ってくれたとか言わなかったとか。どう考えてもオーケンさんのギャラが山一つに相当するほど高いわけないだろオイと思いつつ、そんなウワサが聞こえてくる程に出てほしいとお願いされたならこれは行くしかない。 アコギ一本持って、筋少の橘高文彦氏と共にみちのく