福岡市議会の会派「民主・市民クラブ」の議員4人が、今年1月末から2月に出かけた海外視察の報告書で、書籍やインターネットから文章を写していた。実際には視察していない地域の説明も、行ったかのような書き方だった。報告書を書いた市議は「誤解を受けても仕方なく、申し訳ない」と話している。 視察は1月29日〜2月5日、英国のロンドン、リバプール、ワトフォードとスペインのバルセロナを回った。同会派の太田英二、田中丈太郎、田中慎介、調(しらべ)崇史の4市議が参加し、田中慎介市議が報告書を書いた。 35ページの報告書のうち、リバプール市の概要などがインターネットサイト「ウィキペディア」と全く同じ文章だった。また、バルセロナ旧市街の4地区のうち、実際には行ってない「カスク・アンティック地区」「バルセロネータ地区」を視察した残り2地区と並べて紹介。「レストランが立ち並び、独特のにぎわいが醸成されている」など