16日投開票の福岡市長選について、朝日新聞社は7、8の両日、電話調査を実施し、取材で得た情報と合わせて情勢を探った。再選をめざす現職の高島宗一郎氏が優勢で、前市長の吉田宏氏らは厳しい戦いだ。ただ、投票態度を明らかにしていない人が4割おり、情勢は変わる可能性がある。 投票態度を明らかにした人を分析すると、高島氏は自民支持層の8割をまとめ、民主支持層にも浸透。無党派層にも支持を広げている。 吉田氏は、民主支持層や無党派層の支持が伸び悩んでいる。元幼稚園教諭の嶽村久美子氏、前市議の北嶋雄二郎氏、NPO共同代表の大川知之氏、前市議の金出公子氏は、支持の広がりが見られない。 ◇ 〈調査方法〉 7、8の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、福岡市内の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1891件、有効回答は1132人。回答率60%。