「生きていても仕方がない」。そんな中高生の心の声を、学校の保健室に置いたタブレット端末で可視化する取り組みがある。見落とされがちな子どもの自殺リスクを把握し、教員をはじめ保護者、医療機関へと支援を広げていく。この試みから見えてきた、子どもの命を守るために大人にできることとは何か。リスクが高まる夏休み明けを控えた今、教育関係者や研究者に話を聞いた。(文・写真:ジャーナリスト・秋山千佳/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 夏休み中の関東のある公立高校。ひっそりとした校舎の1階にある保健室のドアを開けると、入ってすぐのテーブルにタブレットが置かれているのが目に入る。一般的に中学校や高校の保健室では、訪れた生徒は来室理由を「来室カード」というメモに記入する。ケガの内容や頭痛、腹痛、いつから具合が悪いかといった自身の不調を記すものだ。しかし、この高校では昨年度から来室カードではなく、タブ
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