「サカサマのパテマ」で独自の 世界を展開した吉浦康裕監督[映画.com ニュース] 手を離したら、彼女は空に落ちていく――印象的なフレーズと、天地が逆転した構図が目を奪うキービジュアルが興奮をかき立てる、新鋭・吉浦康裕監督のオリジナルアニメ「サカサマのパテマ」。空を忌み嫌う世界“アイガ”で暮しながら、人知れず空へのあこがれを抱く少年エイジは、空に向かって落ちてきた地下世界の少女パテマと出会う。「映画館で流れる長編アニメーションを作ることが夢だった」と語る吉浦監督は、どのような思いを込めたのか。 学生時代にアニメーション作家としてのキャリアをスタートさせ、「キクマナ」といったアート作品から、ネット配信で火がついた「イヴの時間」を手がけてきた吉浦監督。これまでの作品は、会話劇が特徴となっていたが、初長編アニメとなった本作は、スケールアップした世界観でこれまでとは一線を画している。喫茶店をメイン