漫画王国高知から新たな才能――。人気漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」が募る新人漫画賞で、高岡郡津野町船戸の古味直志さん(20)の作品「island(アイランド)」が見事準入選を果たした。月1回の同賞は40回以上を数えるが、まだ入選作はなく、準入選も2人目。快挙は誌面で「編集部騒然!! 驚愕(きょうがく)の才能現れる!!」と紹介され、作品は1月発売された同誌の増刊号「赤マルジャンプ」に掲載されている。 小さいころから絵が得意で漫画を描くことが大好きだった古味さん。年中漫画のことばかり考えて過ごす子どもだった。 梼原高校時代は美術部の仲間と「ひたすら楽しく漫画を描いた」。そして抱き続けた漫画家への夢をかなえるため、兵庫県の専門学校の漫画学科へ進んだ。専門学校には才能にあふれる級友たちがごろごろ。それでも「ライバルができたのがうれしかった」と、さらに研さんを重ねた。 転機は一昨年の7月。漫画の編集者