「すしを握ったことは1度もありません」 「小さいころ、母はわたしをしかった後、必ずご飯を出してくれました。涙や鼻水が混じってちょっとしょっぱかったあのご飯の味は今もしっかり覚えています。このように、すべての味は“思い出”とかかわっているのではないでしょうか」 日本だけでも1000万部以上売れ、韓国でも大人気の料理マンガ『将太の寿司(すし)』の漫画家・寺沢大介さん(48)が訪韓、「料理と味は思い出そのもの」と語った。 数ある料理の中からすしをマンガの素材に選んだのも、特別な日に食べる「いわれのある食べ物」だからとのことだ。日本の国際交流基金が主催し、ソウル市雲泥洞の在韓日本大使館広報文化院で3日開かれた公開イベントは、マンガ『食客』を描いたホ・ヨンマンさん(60)との対談形式で進められた。会場にはマンガのファンや取材陣約200人があふれ、二人の人気ぶりを感じさせた。 寺沢さんは韓国料