花粉症の有病率も治療薬市場も右肩上がり 春の気配とともに襲って来るくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の炎症……。「花粉症」はすでに俳句の春の季語になり、季節限定ながら日本人の国民病のようになっている。 東京都福祉保健局が10年ごとに実施している「花粉症患者実態調査」のスギ花粉症の推定有病率は、1983~87年は10.0%で「10人に1人」だったが、2016年は45.6%で「ほぼ2人に1人」に達した。「花粉症は昔よりもひどくなっている」という“体感”が、数字で裏付けられている。 年齢層別では2006年に14.2%だった60歳以上の有病率が2016年、2.39倍の33.9%に急増。15~29歳の有病率は56.0%、30~44歳は55.2%で、全世代にわたってほぼ半数の人が花粉症に苦しむ時代になった。 花粉症の本格的な治療には、長期にわたってスギ花粉の免疫成分(アレルゲン)を注射し続ける「減感作療法」
![白熱する「花粉症薬」商戦、「アレグラ」に“低価格”で挑む新世代が続々](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/24221d426affa450ff351ca99a61138ef2e43129/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sbbit.jp%2Farticle%2Fimage%2F36140%2FOGP_bit201903121153164466.jpg)