今月から日本サッカー協会トップレフェリーインストラクターにアラン・ウィルキー氏が就任した。トップレフェリーインストラクターの主な業務は、プロフェッショナルレフェリー(JFAと契約するプロの審判員)をはじめとするJリーグ担当審判員たちへの指導だ。 ウィルキー氏を招聘した理由を審判委員会の松崎康弘委員長は「トップクラスの経験を持ち、日本人審判にはない強さを持っている」と述べている。ウィルキー氏に、プレミアリーグとJリーグの違いを訊いてみた。 ──ヨーロッパと比べて、日本のフットボールはどうですか? 我々日本人の目には、ヨーロッパの方が選手のプレーが力強く、展開も速い印象があります。 「確かにヨーロッパの選手は日本に比べると力強い。ただ、ヨーロッパの方がゲームの展開が速いのではなく、ショートパスが多いことからテンポよく、速く見えるのでしょう。日本は逆に“速すぎる”んです。ビルドアップ時に、DFが