日本シリーズの第6、7戦こそ高視聴率をマークしたが、単純に喜ぶわけにはいかない。今季の巨人戦ナイター中継の平均視聴率は8・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と史上最低を更新。プロ野球を取り巻く状況は相変わらず厳しい。それでもまだ、ファンや関係者の間には「Jリーグよりまし」という感覚があるようだ。 確かに、Jリーグは低視聴率どころか、観客動員数でも伸び悩んでいる。しかし、近い将来、両者の立場が逆転する可能性が全くないとは言い切れない。 ちょっと前の話になるが、それを予感させるような“事件”があった。 9月25日に行われたFC東京−大宮戦(味の素スタジアム)で某新聞社の担当記者が取材拒否を受けた。解任された城福浩監督に関する記事がFC東京側の意にそぐわなかったのが理由だという。これに対する日本プロサッカーリーグの対応は迅速だった。取材拒否を受けた新聞社に直ちに謝罪するとともに、各クラブの広報