だって、しょうがないじゃない。 こうして離れてても、あいつのことばっかり考えちゃうんだから。 「高校生活最後の創設祭、ハデにやるわよ!」 創設祭に模擬店を出そうと盛り上がる薫をヨソに、冷静な純一。 薫は少し前、友人の恵子をミス・サンタコンテストで優勝させる! と息巻いていたのだ。 両方やったらどっちつかずになるよ、という純一に、薫が出した、起死回生の案、それは…… 「メイド喫茶よ!」 勝手に話に乗ってきた梅原やマサ、ケンなどの男子たちに加え、梨穂子や紗江、美也などにも声をかけ、薫と純一は、メイド喫茶への準備をはじめる。 「お、おかえりなさいませ、ご主人様……」「メイドさん、最高じゃないか……!」 薫たちを呆れさせつつも、楽しく準備に奔走していた純一。 しかしある日、学校帰りに薫が見知らぬ男と親しげに腕を組んでいるのを見かける。 もしかして……浮気!? 悩む間もなく、さらなる問題が。 薫のう