週刊ダイヤモンド編集部 【08/08/30号】 2008年08月25日 「下流の子は下流」は本当か? 格差世襲社会の現状を徹底分析 「下流の子は下流?」 かなり刺激的なサブタイトルですが、現実にいまの日本は、そう言わざるをえない状況となっています。 特集では、子どもの教育にはカネに糸目をつけない富裕層の話の一方、父親がホームレスになったために施設で暮らし、高校卒業後に施設を出たら自分もホームレスになってしまった青年の話など、対照的な事例が数多く出てきます。 親の経済状態、生活状態によって受けられる教育が違い、それが最終学歴の差となり、職業、収入の差になっていく──。貧乏をバネに格差を乗り越えるどころか、まさに格差が「世襲」される社会になりつつあることがわかるはずです。自由主義社会の絶対条件である「機会の平等」は、いま風前の灯火です。 学歴や資格、地位を得るには、試験など各種の選抜シ