名古屋市教委は7日、同市中川区の市立高杉中学校(吉村勇善校長)1年生の生徒70人分の名字や自宅の位置などのデータが、インターネットの地図表示サイト「グーグルマップ」で約半年にわたり、一般に閲覧できる状態になっていたと発表した。 この間にこれらのデータに少なくとも130件のアクセスがあったが、被害などは確認されていないという。 市教委によると、1年生の担任を務めている男性教諭2人が今年4〜5月、生徒の家庭訪問に利用するため、ネット上の地図に生徒の名字や住所、自宅の位置を書き込んだ。しかし、その際に外部に閲覧できないようにする「非公開」に設定しなかったという。 今月5日、東京の男性と名乗る人物から「家庭訪問用に作られた地図がネット上に公開されている」と、同校に電話があったため発覚し、順次、データの削除を進めているという。