【浅井文和】胃がんなどの原因になる細菌「ヘリコバクター・ピロリ」の感染による胃炎について、除菌治療が、保険適用として認められる見通しになった。これまでは胃潰瘍(かいよう)など症状が進んだ病気に限られていたが、より早い段階で治療が受けられるようになり、将来の胃がん予防につながる可能性がある。 ヘリコバクター・ピロリは胃の粘膜にいる細菌。感染者は国内で約3500万人で、50歳以上の7〜8割が感染しているとみられる。子どもの頃に感染すると、成人になっても胃の中で生き続ける。 現在、公的医療保険で除菌の対象になる病気は胃潰瘍、十二指腸潰瘍など。これまで胃炎の除菌は保険の対象外なので自費診療になり、1回につき、数万円の自己負担が必要だった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら