煙草販売大手フィリップモリスの日本法人であるフィリップモリスジャパンが、紙巻煙草の販売から全面撤退する方針を固めたと、各紙が報じている。紙巻煙草というのは、いわゆる普通の煙草のことであるが、葉巻、煙管、電子タバコなどと特に区別するときにこう呼ぶ。 フィリップモリスジャパンの公式ホームページの記述によれば、同社は日本の煙草業界におけるシェアが25.3%、業界第2位であるという。ちなみに同社のナンバーワンブランドは「マールボロ」である。また同社によれば、世界の紙巻煙草の上位15ブランドまでのうち、実に7つをフィリップモリスインターナショナルが販売しているという。 これほどの大メーカーが、全面撤退に踏み切るというのはどういうことか。なお、フィリップモリスジャパンはあくまでも煙草の会社であり、煙草以外に目立った事業を手掛けている様子はない。 最大の理由は、同社が、「加熱式たばこIQOS(アイコス)