厚生労働省は、心臓ペースメーカーが電気自動車(EV)の充電器から発生する電磁波で誤作動を起こす危険があるとして、製造販売業者に対し、充電器に近づかないなどの注意事項を添付文書に記載するよう指示した。 電気自動車の充電器には、高速道路のサービスエリアやガソリンスタンドなどに設けられる急速充電器と、長時間駐車する自宅などに設置される普通充電器がある。これらが発する電磁波の心臓ペースメーカーへの影響について検証試験をしたところ、急速充電器の場合、53センチまでの距離で影響が確認された。普通充電器の場合は12・5センチだった。 除細動機能付きの製品では影響が確認されなかった。 これを受け、添付文書の「使用上の注意」に〈1〉電気自動車の急速充電器は使用しない〈2〉急速充電器の設置場所には可能な限り近づかない〈3〉普通充電器の充電スタンドなどには密着しない――などと記載するよう求めた。