各地の首長選挙で自民党が候補者を一本化できない「保守分裂」が相次いでいる。今春の統一地方選では奈良、徳島の両県知事選(4月9日投開票)が保守分裂となる見通し。既に5日投開票の北九州市長選で自民の推薦候補が別の保守系候補に敗れるなど波乱も生じており、「党がバラバラに見える」などと岸田政権への悪影響を懸念する声もある。 奈良県知事選は二階俊博元幹事長に近いとされる現職と、県連会長の高市早苗・経済安全保障担当相に近い新人のどちらを支援するかで、県連内が二分。「このままでは維新にトップを奪われかねない」と一本化を求める声が高まっている。