電力10社と都市ガス大手4社は27日、10年1月分の電気・ガス料金を発表した。液化天然ガス(LNG)の価格上昇を受け、電力5社とガス全社が値上げする。東京電力は21円の値上げで、平均的な家庭の使用量で計算した「標準家庭」で6191円になる。 電力会社では、LNGを燃料とする火力発電の割合が高い5社が値上げするが、他の5社はLNG利用の割合が低く、円高などで原油や石炭の価格が下落した結果、値下げとなった。ガス4社は3カ月連続で値上げ。 来年1月の電気・ガス料金は今年8~10月の平均燃料価格を反映して算出される。今年12月分料金の基になった7~9月分の価格と比べると、LNGが約5%上昇した。一方、原油と石炭はそれぞれ約2%下落した。 電気・ガス料金は3カ月ごとの改定だったが、今年5月から毎月の改定に制度変更した。春先からしばらく低水準で推移してきたが、燃料価格の上昇基調を受け、各社とも小幅な値