川俣町で、放射性物質を含む稲わらや雑草を減容化するための実験施設が21日、同町や報道陣に公開された。今後は、実用化に向けて大型プラントの建設などを目指す。 実験施設は農研機構が今年10月に川俣町山木屋地区に設置。放射性物質を含む稲わらや雑草、枝葉などのセシウム濃度を低くし、最大20分の1にまで小さくして固形化する技術の実験、開発を行った。 施設では1時間あたり200キロを処理することができ、セシウムの濃度が高いものと低いものを交ぜ合わせることで、濃度が薄まり一般管理や燃料としての利用も可能になるという。 川俣町の古川道郎町長は「除染する上で非常に大切な技術。地域の安全のためにもスピード感を持って成功させていきたい」と話した。