再稼働の手続きを進める関西電力高浜原発3、4号機が立地する福井県高浜町で地元町議の会社が原発関連工事を多額受注していた問題で、磯部武史副議長(51)ら別の3町議が関係する会社も福島第一原発事故後に関電や関連会社が発注する工事を受注していたことが本紙の取材で分かった。3社は2011年4月~14年9月の3年半に、少なくとも89件、金額にして4億5千万円分を受注していた。 高浜町議会は20日の全員協議会で再稼働に同意している。 県の工事経歴書によると、磯部氏が12年4月まで役員を務め、現在は社員として勤務する電気工事会社「若狭技術サービス」は11~13年度の3年間に関電の子会社「関電パワーテック」が発注した放射線測定機の定期修繕工事(1957万円)など17件、9773万円分を受注していた。年間の総工事高に占める割合は25%前後だった。 磯部氏は本紙の取材に、公正を期すため自ら役員から社員への降格