今年2月5日夜8時ごろ、埼玉県小川町腰越の自宅で介護中の妻(77)を殺害したと自ら110番通報をしたKさん(83)は、8日殺人容疑で逮捕されました。台所で首を刺されて亡くなった妻の遺体に、夫に抵抗したような痕跡はなかったようです。刃物は刃渡り約12センチ、さや付きの小刀で、ふだん鉛筆を削るのに使っていたものでした。Kさんの首にも切り傷があり、県警は無理心中を図ったとみています。 県警によると、Kさんは逮捕後、留置場でおかゆを少し食べるほかは、水やお茶しか口にしようとせず、衰弱が進んだので、14、16日に病院で診察を受け、17日に入院しましたが、ここでも食事を拒み、23日午前9時50分ごろ、死亡が確認されました。逮捕時に「認知症の妻の介護に疲れた」と話した後、取り調べに応じなかったそうです。15日間にわたって食事を拒否した理由も、ついに黙したままでした。 近所の人達によると、奥さんが認知症に