経営改善に取り組む神戸市交通局は七日までに、二〇〇八年度から新規採用する市バス運転手など四部門の技術職員について、月額基準給を現行より二割引き下げることを決めた。国家公務員の技能労務職の給料水準にほぼ準拠した。この改定により、例えば二十一歳で採用された職員の生涯賃金を約四千八百万円削減できるという。(藤原 学) 交通局によると、〇六年度時点の市バス運転手(正規職員)は三百八十三人で、平均年収は八百九十九万円(平均四八・八歳)と政令市で最も高い。うち百十人が一千万円を超えており、市内の民間バス平均の約一・五倍になっている。 高額年収者が多い理由として、バス路線の一部民間委託で若い運転手を中心に配置転換が進んだ結果、年齢の高い職員の割合が増え、時間外手当も膨らんだことを挙げている。国からも是正を求められ、交通局は、市バス運転手一人当たり年間約六十二万円(〇四年度)あった特殊勤務手当を〇七年度か