東九州新幹線の久大線沿いルートの検討について、懸念を表明する中津商工会議所の仲浩会頭(中央)=中津市沖代町1で 商議所会頭「日豊線沿い決めて」 東九州新幹線の整備を巡り、日豊、久大両線沿いのルートを検討する県は、中津市などの住民らを対象にした説明会を同市教育福祉センターで開いた。同新幹線のルートはこれまで日豊線沿いを検討してきたが、県は昨年になって費用対効果などを久大線沿いと比較する試算結果を公表。このため、参加者からは「もめ事を県から提案するのはどういうことか」などの反発の声が上がった。【石井尚】 同新幹線は、福岡と鹿児島の両市を大分、宮崎両県を経由して結ぶ計画で、1973年に基本計画が策定されて以降、これまで進展がない。県は2023年11月、二つのルートの試算結果を公表。日豊線の方が効果がわずかに高かったが、佐藤樹一郎知事は「ほぼ同等とみている」と評価した。