「最も多く使われている見積もり技法は類推法」「見積もりが原因で6割超の人がトラブルを経験」「3人に1人は見積もり技法の学習経験なし」――。IT Pro上で7月14日から10日間にわたって実施した「見積もりに関する意識・実態調査」によって,こんな実態が浮かび上がった。 調査の目的は,(1)現在,利用している標準的な見積もり技法,(2)見積もりを巡る問題,(3)見積もり技法の修得方法――などを明らかにすることにあった。ITベンダーは今,ユーザー企業から透明性の高い見積もりの提示を求められていると同時に,プロジェクトの採算性を改善するために精度の高い見積もりを実践しなければならない(関連記事)。そうした状況の中で,ITエンジニアは見積もりに対してどのような意識を持ち,具体的にどんなアプローチで見積もりを実践しているのかを探った。 今回の調査では,1150人からの有効回答を得た。回答していただいた