ランニング時はマスクを着けて-。そんな多くの人が守っているマナーに一石を投じそうな提言が出された。 日本臨床スポーツ医学会と日本臨床運動療法学会は6日、オンラインで会見を開き、「屋外運動時のマスクや口鼻を覆うものの着用は、基本的には推奨いたしません」との共同声明を発表した。 その前提としては、可能な限り少人数かつ、また2メートル以上のソーシャルディスタンスを保つことが重要としている。もちろんロッカールームや更衣室などは「3密(密閉・密集・密接)」になりやすいため、注意を呼び掛けている。 両学会によると、マスクは運動中には激しい換気によって形状が変化する。ランニングなど換気量が増大し、前面からの気流を直接受ける状況下では、安静時と同様の機能をマスクが果たせるか-。その十分な検討はなされていないという。また特に屋外では、呼吸による飛沫はすぐに蒸発するとのデータがあり、「ソーシャルディスタンス」