短かった冬が終わりにさしかかり、あちこちで春が囁かれ始めたころ僕は愛犬のラナを連れ、だれもいない渓谷へ旅に出た。ラナとはこの14年間、日本中の山、川、海を旅してきたけど、こうしていっしょに野宿ができるのも、たぶん、あともう少しだ。僕は半分泣き顔で、だけど幸福を噛みしめながら、かけがえのない時をすごした。 文◎ホーボージュン Text by HOBOJUN 写真◎大森千歳 Photo by Chitose Omori 出典◎フィールドライフ No.67 2020 春号 奇跡のような美しい川でキャンプを張った。 だれもいない渓谷をラナは楽しそうに進んでいく。背中に背負ったバックパックが左右に揺れ、リードを通してその喜びが僕の手にも伝わってくる。 こんなふうに歩く姿を見るのはひさしぶりだ。歌うように振られるシッポを見るだけで、目の奥がツンとする。それがシアワセのせいなのか、それとも悲しみや寂しさ
あーチェックリストの意味のなさをいつも思ってたけど、まさにこれだわ。こうしたらいいんだ。アメリカ式。 https://t.co/Vekgr7uzKN
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