2020年8月、福岡市東区の私立博多高の1年生で剣道部員だった女子生徒=当時(15)=が自殺した事案があり、顧問の不適切な指導が原因だとして学校側が責任を認めて遺族に謝罪し、再発防止策を進めることで和解した。4日、遺族らが記者会見で明らかにした。 【写真】写真の中では小中学生の時に剣道大会で表彰された娘がほほ笑んでいた ◇ ◇ 亡くなった女子生徒は3カ月間、剣道部で暴力的な指導や暴言を受けていた。母親が学校側に相談しても、改善されないままだったという。教員の不適切な指導で子どもが自ら命を絶つ「指導死」。社会問題化する背景には「厳しい指導」が容認され、教員の評価にもつながるとされる学校の体質がある。 「何をしても顧問に認めてもらえなかった」。4日の記者会見で、母親はまな娘の心情を静かに代弁した。 小学1年から剣道を始め、同校には特待生として入学。コロナ禍で休止した部活が6月に始まると、その