猫らしさを活かした作り、人間が滅びロボットだけが生き残る地下世界など見るべきところが多いゲームなのだが、同時に「猫が主人公のゲームの難しさ」を痛感する一作でもあった。 ゲームの世界は「人間目線」で作られる 『Stray』はたしかに猫が主人公なのだが、プレイヤーは人間である。当たり前の話であるが、この人間目線と猫目線の違いが違和感を生み出す。 ビデオゲームにおいて、プレイヤーを誘導するテクニックは重要だ。たとえば目立つライトや明るい色のマークを用意しておけば、自然とプレイヤーはそちらに引き寄せられる。これは人間の習性を利用したデザインだ。 ドアもまた重要な要素だ。違う場所へ行くときはひとまずドアを目指せばいいわけで、これもまた自然にプレイヤーを誘導してくれる。 しかし、本作は猫が主人公だ。光に釣られるのは人間にとってふつうでも、暗いところで目が見える猫の行動とは言い難い。ドアに至っては本作で
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