Published 2020/05/02 07:00 (JST) Updated 2020/05/02 15:23 (JST) 明治天皇の肖像写真で知られる写真家内田九一が撮影した取り壊し寸前の江戸城の古写真が、歴史ファンの間で話題になっている。道に転がった小石の一つ一つが識別できるほどの鮮明さが特徴で、二重橋の上から現皇居前広場方面を眺めた珍しい写真もある。(共同通信=大木賢一) ▽鮮明 東京・神田駿河台の「シェイクスピア・ギャラリー」で3月に開かれた展覧会で12枚が公開され、10日間で大勢の人が訪れた。主催者の芸術ディレクター清水篤さん(62)は、新型コロナウイルス感染拡大に収束の兆しが見えれば、再開催も検討したいと考えている。 「まるでハイビジョンカメラで江戸時代を写したようなリアリティでしょう?」。スキャンした画像を大きく引き伸ばしたパネルを前に、清水さんは笑顔を見せる。写真には、