[マドリッド 5日 ロイター] 次世代の洗浄剤は、鑑識のテストで血のしみが判明しないような性能を持ち、殺人犯が罪を逃れるのを手助けする可能性もあるとスペインの研究者らが5日指摘した。 バレンシア大学の研究チームは、塩素を使用せず酸素を発生させる新しい粉洗剤やそのほかの化学物質が、証拠となるヘモグロビンの痕跡を消すことを確認した。ヘモグロビンは血液に含まれる体内に酸素を運ぶ役割を担うたんぱく質。 警察はしばしば、血のしみが飛び散った衣類によって、殺人犯と犯罪を結び付ける。今のところは、10回洗濯した後でも、鑑識の専門家は化学物質の混合物を使ってしみを見つけ、血痕を特定することができる。 だが、ドイツの専門誌「Naturwissenschaften」で発表され、科学誌「New Scientist」で報告された研究によると、Reckitt Benckiser の新しい洗剤「Vanish」のような