中越沖地震から3カ月、3年前の傷も癒えぬまま 風評被害に苦しんだ夏、「出稼ぎ」口にする住民も 湯田 祐一(2007-10-16 14:55) 2007年7月16日、今日からちょうど3カ月前、夏休み前の新潟を最大震度6強という中越沖地震が襲った。死者11人、重軽傷者2314人の被害を出した災害である。 中越沖地震翌日、倒壊した家が道をふさいでいた=2007年7月17日(撮影:湯田祐一) これから、夏の観光シーズンというときだった。海岸線の長い新潟にとって、夏は稼ぎ時である。だが無情にも、風評被害は、あっという間に広がった。 海岸線の美しさと海のきれいなことで知られる「笹川流れ」は、震源地より約200kmも離れているにも関わらず、7月末の時点で、遊覧船のキャンセルが1500人も出た。 岩カキの最盛期でもあったが、東京電力柏崎刈羽原子力発電所で放射能を含んだ水が海にもれたという事もあっ