普段は離れて暮らす父カラムと、二人きりで夏休みを過ごした11歳のソフィ。あの夏、父は何を思いどんなふうに自分を見つめていたのか。かつての父と同じ31歳になったソフィは、ビデオカメラで撮影された映像の断片から懐かしい記憶を振り返る。 1990年代夏、光にあふれたトルコのリゾート地を舞台に親子の絆を繊細な視線で描いた『aftersun/アフターサン』が今世界中で大きな注目を集めている。昨年のカンヌ国際映画祭で上映されたのち、各国の映画祭で映画賞を受賞。父カラム役を演じたポール・メスカルはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。監督は、これが初長編となるスコットランド出身のシャーロット・ウェルズ。自身の個人的な記憶から、瑞々しさと刹那に満ちた娘と父の物語をつくりあげた。 シャーロット・ウェルズ監督 © Turkish Riviera Run Club Limited, British Broa