斎藤 環先生インタビュー (爽風会佐々木病院 精神科医) 第1回 テレビゲームと社会的ひきこもりの関係 社会的ひきこもりって? ――"社会的ひきこもり"の定義を教えてください。 斎藤: "社会的ひきこもり"の定義は、「(自宅にひきこもって)社会参加をしない状態が6ヶ月以上持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」です。"ひきこもり"は病名ではありません。あくまでも状態をあらわす言葉なのです。 ここで"社会参加"としているのは、就労・就学としますと、ニートと同じになってしまうからです。いまはすっかりニートブームですが、ひきこもりとニートの違いは、家族以外との対人関係があるかどうかです。ニートで就労・就学はしていないけれども友達がたくさんいる人は、ひきこもりとは呼ばないわけです。 ――具体的には、ひきこもりと呼ばれる人は、どのような生活をしているのでしょうか。 斎藤: ひ
坂元 章教授インタビュー (お茶の水女子大学文教育学部人間社会科学科教授) 第1回 テレビゲームの研究 テレビゲームの研究はどんなふうに行われてきた? ――坂元教授はテレビゲームだけでなく、メディア全般を研究していらっしゃいます。まず、メディア研究が行われるようになった背景を教えてください。 坂元: メディアの普及が進んで、力をもってきたなかで、メディアが人間に与える影響に世間の関心が高まるようになってきたからでしょう。いい影響ももちろんあるのですが、特に注目されているのは悪影響です。私の専門はもともと社会心理学なのですが、その中で、メディアが人間に与える影響を研究してきました。テレビ、テレビゲーム、インターネット、新聞などです。なかでも、一番研究しているのがテレビゲームです。 私自身は、メディアの与える影響や、メディアがつくりだした社会現象を研究するだけでなく、最近では、メディアをどのよ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く