海上自衛隊の最新鋭潜水艦の命名・進水式が11月6日、川崎重工業神戸造船所で行われた。同造船所での潜水艦の進水式は2017年11月の「しょうりゅう」以来で戦後29隻目。「とうりゅう」と名付けられた。 とうりゅうは日本の主力潜水艦「そうりゅう型」の最終艦の12番艦となる。全長84メートル、幅9.1メートル、基準排水量2950トンで、水中速力は約20ノット。建造費は約690億円。乗員は約65人。 そうりゅう型は世界最大級のディーゼル潜水艦で、長時間潜航可能な非大気依存推進(AIP)機関を海上自衛隊としては初めて搭載する。AIPにはいくつかの方式があるが、そうりゅう型10番艦の「しょうりゅう」までは水中の航続時間を延ばすためのスターリングエンジンを搭載している。これはケロシン(灯油)と液体酸素の燃焼で動力を得るもので、ガソリンエンジンのように爆発を伴わないため、静粛性にも優れている。主機関に川崎1