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はてな匿名ダイアリーとBL・801に関するCrowserのブックマーク (3)

  • やおい 完全版

    まれに三角形や丸なんてのもいるが、ともかく彼は六角形であった。いや、この場合は六角柱と言ったほうが正しい。なぜならもちろん彼は鉛筆だからである。鉛筆がこの世に鉛筆として生を受け、鉛筆としての機能を初めて発揮した日のことは忘れがたき思い出、トラウマ、存在意義として彼の脳裏に焼きついていた。ぴかぴかに尖った先端を支えにしながらやわらかめの紙の上でおどると、自分の体の一部が紙にしゃりしゃりと音を立ててこびりつく。その行為は鉛筆に母親の胎内へ還っていくような錯覚をおぼえさせた。強い快感をともなう行為だった。涙と鼻水と汗が同時に出てきた。そのたびに紙やセロテープや定規たちは鉛筆を怪訝な目で見たが、しかし紙に何か書き付けるたびにそういった状態に陥るのは、なにも彼だけの話ではない。鉛筆はみんなそうなのだ。 ともあれ、強烈な快感を全身で感じながら鉛筆は一休みした。目のくらむような満足感に突き動かされ、鉛筆

    やおい 完全版
  • 幼馴染みの恋人

    「ねえ、朝だよ?早く起きてよ」 聞き慣れた声で夢から戻され 「おはよっ、たくや。」 眩しい笑顔で夢から覚める。 「はぁぁ、おはよう。ゆう。」 「おはよ、たくや。早くしないとご飯冷めちゃうよ。」 「わかったよ、今行くから。」 「もう、早くしてね。」 幼馴染みのゆうは中学こそ私立に通っていたが、高校はなぜか地元の俺と同じ高校に通うことになったので、毎朝起こしに来てくれている。入学式までその事実を知らなかった俺は、入学式の朝にいきなり俺を起こしに来たかわいい子を見て、ひどく狼狽えたものだ。ゆうは小さいときから小柄でよくいじめられていたが、高校生になっても体は大きくならなかったようで、150cmくらいしかない。だから外見は女性っぽいというよりも少女っぽい。いや、ただの少女というより美少女っぽい。そんなかわいい子が自分の部屋にいたので、夢かと思ってまた寝てしまった。起こされても起こされても夢かと思っ

    幼馴染みの恋人
  • BLを読まないなんて人生を損している!

    この前、「BLの世界はすごく良く出来ている」というテーマで友人と討論になったんですが、 ・数百人の作家が切磋琢磨=質の向上 ・読切や短期連載中心=質の向上、購入しやすい ・毎月漫画50冊+小説80冊出る=作家が生活出来る ・雑誌もたくさん出る=作家が生活出来る ・作家さんは1、2年先まで予定が組まれる=作家が生活出来る ・購入層の財布の紐がゆるい=作家が生活出来る ・購入層の心が広い=多少問題のある作家も生活出来る、トンデモ展開?面白くない?絵が汚い?古い?なんでもいいよ萌えられれば。 という非常に安定した輪の中で完結しているのですね。 でもそれにも問題があって、 ・力量のある作家さんがBLファンのみの中で消費される=人気の頭打ち ・男同士の恋愛を主軸にするため話のワンパターン化=人気の頭打ち ・購入者の心が広いのでアレな内容でもそれなりに売れる=質の低下 といった面もあります。 中でも特

    BLを読まないなんて人生を損している!
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