やおい 完全版

まれに三角形や丸なんてのもいるが、ともかく彼は六角形であった。いや、この場合は六角柱と言ったほうが正しい。なぜならもちろん彼は鉛筆だからである。鉛筆がこの世に鉛筆として生を受け、鉛筆としての機能を初めて発揮した日のことは忘れがたき思い出、トラウマ、存在意義として彼の脳裏に焼きついていた。ぴかぴかに尖った先端を支えにしながらやわらかめの紙の上でおどると、自分の体の一部が紙にしゃりしゃりと音を立ててこびりつく。その行為は鉛筆に母親の胎内へ還っていくような錯覚をおぼえさせた。強い快感をともなう行為だった。涙と鼻水と汗が同時に出てきた。そのたびに紙やセロテープや定規たちは鉛筆を怪訝な目で見たが、しかし紙に何か書き付けるたびにそういった状態に陥るのは、なにも彼だけの話ではない。鉛筆はみんなそうなのだ。 ともあれ、強烈な快感を全身で感じながら鉛筆は一休みした。目のくらむような満足感に突き動かされ、鉛筆

[Crowser]

鉛筆→消しゴム（片想い）

[webmarksjp]

物語

[yskszk]

鉛筆と消しゴムをめぐるやおい言説闘争はかくも根深いのであった

[XQO]

上手く押さえて抑えている。

[delimeg]

続きｷﾀｺﾚ

[msrkb]

面白い。

[logi]

鉛筆×消しゴム。やおい苦手だけどこれはいいな。ブンガク的。

[nekotank]

とりあえず

[MajyokkoRoyRoy]

BL的な文体ではない801。でも萌えた。

[FTTH]

神……！

[crowdeer]

鉛筆×消しゴム

[hazy-moon]

文房具繋がりで『虚構船団』思い出した。

[kapibara]

まんぞく

[hnkn]

完全版。元のはhttp://anond.hatelabo.jp/20070204014519

[kekera]

面白かったー！