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死と*評論・感想に関するCrowserのブックマーク (9)

  • 本と活字をめぐる読み物 クラムボンの正体:「やまなし」読解

    クラムボンとは、何なのでしょう。 と、毎年、全国の小学校の国語の時間で、必ず問われているわけである。(注) そのたびに、 「はーい、仲間の蟹だと思います」 「はーい、タケダさんの意見は、違うと思います、泡だと思います」 「はーい、ナカノさんの意見も、違うと思います、光だと思います」 などと、十年一日のごときワンパターンな討論が繰り返されることになるのだが、いやはや、だから国語の教育はダメだというのだ。 泡とか光とか、エッ、そりゃ、何だよ。文中のどこにも書いてないことを想像たくましくでっち上げることばかりが、国語ではないのだ。妄想力を強化するのもいいが、もっと文に即して、客観的に事実を検証する、そんな力を身に付けるのも、子供にとって大切なことなのではないのか。 たしかに、文中には、 「そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。」 「つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽつ

  • 『ストーンオーシャン―ジョジョの奇妙な冒険 第6部』を読む - 濱野智史の個人ウェブサイト@hatena

    はじめに ユリイカ2007年11月臨時増刊号 総特集=荒木飛呂彦 鋼鉄の魂は走りつづける 出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/11/26メディア: ムック購入: 5人 クリック: 886回この商品を含むブログ (130件) を見る 大変いまさらな話題なのですが、『ユリイカ』の荒木飛呂彦特集(11月臨時増刊号)を年末に購入して読みました。そうしたらやっぱりジョジョを読み返したくなってしまって、年末年始からマンガ喫茶で読みふけっています(最近出た第4部のノベライズ版も購入したのですが、残念ながらまだ読めていません)。個人的には、ジャンプを読み始めた頃にちょうど始まったということもあり、「第4部」が一番好きなんですが、やはりラストの圧倒的な感じは「第6部」が抜群だと思っています。そこで唐突ではありますが、以前、第6部について個人的に書いてみた文章があるので、少し手を加えて、ここにアップ

    『ストーンオーシャン―ジョジョの奇妙な冒険 第6部』を読む - 濱野智史の個人ウェブサイト@hatena
  • 1578. 少年漫画の「死」というリアルについて - Snow Swallow

    今週号の『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』の感想を軸に、現代型少年マンガにおける「死」について、また持論を記述してみました。べ、べつにこんなの、一般論だなんてちっとも思ってない…っ!(///) フラグバッキバキだなペイジさん! 今話の第88条『希望』は、ムヒョロジ大ファンを自認するオレから見ても、大失策としか思えなかった。 「悪魔なのに人間如きにサービスするとは何事だ!*1」とか、「そんな偶然に今井さんと遭遇できるなら、不時着した意味は何だったんだ!*2」とか、「悪魔長と『肉体の契約』を交わしたのに、後から回復できるんかい!*3」とか、「どうしよう、『ハラシャケ』が美味しそうで困ってます…」とか、そんな低次元な話ではなくってね。 心の底からの願望として、ペイジさんには死んで頂きたかった。と主張すれば、過激派と捉えられるかもしれない。そんな些細な誤解なんて承知です。 ペイジさんは今週で死

  • CUT 1996.10 Book Review さよならレイ・ブラッドベリ――悲しいけれど、ぼくはあなたを卒業していたようです。

    そろそろ夏も終わりかけた週末に、ふと気がつくとぼくはこんなを手にしていた。なぜだかは覚えていない。しばらく前に屋で見かけて、買いなおしたまま会社の机の上に転がしておいたのが、今頃出てきたのだ。 中学生の頃、家の棚にあったこの『たんぽぽのお酒』(晶文社)を読んで、ぼくはそりゃあ幸せだった。レイ・ブラッドベリ。この人の小説は、ある年代以上の SF 読者にとって、甘酸っぱくなつかしいノスタルジーに満ちている。多くの人にとって、ブラッドベリは初めてレトリックの力を教えてくれた作家だ。つまらない、ちょっとした、でも個人的にとても大事なできごとや物やオブセッションを、普遍的な世界に拡張してしまう、あるいはもっと一般的な恐怖に接合してしまう文の力。そして数多いかれの作品のなかでも、この『たんぽぽのお酒』は突出した位置を占めている。 「静かな朝だ。町はまだ闇におおわれて、やすらかにベッドに眠っている

  • 大切な人を失くした人たち - ドラゴンクエスト

    オリビア ドラクエ3に出てくる女の人(の幽霊)。恋人のエリックが無実の罪で捕まってしまう。さらに、囚人たちを乗せた船が沈んでしまい、エリックは帰らぬ人になってしまったらしい。オリビアは、恋人を失った悲しみにより、岬から身を投げて死んでしまう。死後の彼女は幽霊となって、オリビア岬の近くを通る船を沈めてしまうのだそうな。 自分の恋人が立て続けに不運な目になって死んでしまったわけだから、彼女の悲しみは相当なものだっただろう。病気や事故で死んだならともかく、不運としか言いようのない死に方だったのだから、幽霊になってしまうのも、しょうがないと言えばしょうがないのだけど。 オリビア…。もう ふねが しずんでしまう…。 キミには もう えいえんに あえなくなるんだよ… せめて キミだけは しあわせに いきておくれ…。 残念ながら、オリビアは幸せに生きることはできませんでした。世を呪い、いくつもの船を沈め

    大切な人を失くした人たち - ドラゴンクエスト
  • 「プリキュア5最終話」が描いた、「恐怖」という感情と、そこにある笑顔。 - たまごまごごはん

    次期第一話が放送される日に最終回の感想ってのもなんですが。 ぶっちゃけ「最終回が見るのが怖かった」と言うのはここだけの秘密です。思い入れ強すぎると最終回が怖いんです。アニメもマンガも小説も、いつもそうです。 きちんと終わることは素晴らしいことです。終わらないよりしっかり終わる方が難しいことです。しかし単純に受け手としては何かに終わりが来るのは単純に寂しいことです。 この「プリキュア5」のキャラクターたちはみんな、今となっては前向きでがんばりやなのが証明されています。 しかし彼女たちはそんなに強い精神の持ち主だったんだろう? 子供から見てわかりやすい敵としての「コワイナー」って、結局なんだったんだろう? そんなに、絶望や恐怖を弾き飛ばすだけの力を彼女たちは持っていたんでしょうか。 最終回の感想と共に、このプリキュア5が含みを残しつつ描いた「恐怖」「絶望」「希望」という曖昧な言葉について書いて

    「プリキュア5最終話」が描いた、「恐怖」という感情と、そこにある笑顔。 - たまごまごごはん
  • 連載更新のお知らせ――『恋空』における「死亡フラグ」の扱われ方をめぐって - 濱野智史の個人ウェブサイト@hatena

    (すでに1月も中盤に入ってこういうのもなんですが)新年明け一発目のエントリがWiredVisionに掲載されました→『恋空』を読む(1):ケータイ小説の「限定されたリアル」 | WIRED VISION。先日ここで少し予告したように、ケータイ小説の『恋空』について書きましたが、肝心の『恋空』の中身にはまだ触れておらず、「次回に続く」という形になっています。当はさっさと『恋空』の内容分析に入りたかったのですが、自分の悪いくせで、いろいろとノート的に書いてしまいました…。 さて、今回のエントリを書くにあたって、ケータイ小説をめぐるネット上の議論や考察を読んで回ってみたのですが、ひとつ感じたことがありました。それは、こうした議論の多くが、ケータイ小説の「中身」についての議論ではなく、その「外側」について、すなわちケータイ小説の《状況論》や《位置づけ論》に終始しているきらいがあるのではないか、と

    連載更新のお知らせ――『恋空』における「死亡フラグ」の扱われ方をめぐって - 濱野智史の個人ウェブサイト@hatena
    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「すでに彼が死んでしまっている『現在』の視点から、過去の『幸せ』だった時間を、膨大な分量を通じて回想するという『振り返り』の視点」
  • ドラゴンクエスト1(3/終)::Colorful Pieces of Game

    前回は習作に近いドラクエ1だが、その中に強烈なオリジナル要素があり、それが死の概念の扱い方だという話を書いた。 ドラクエ1以前はRPGの死には2種類あり「死んだらキャラクタが消滅する(ウィザードリィなど)」と「死んだら最後のセーブまで巻き戻る」で「おお XX しんでしまうとは なさけない おまえに もういちど きかいを やろう」というセリフと共に生き返るドラクエは実はすごくオリジナルだった。 そして、これはプレイアビリティ・ユーザー層・当時のマシンの貧弱なリソース、そしてさらにこれから書く理由を勘案して「死んだら、お金半分」を採用したと思われる…つーところまで書いたわけだけど、今回はその理由。 確かに市場の要請と技術的な問題があったのは疑いもない事実だろう。だが市場の要請やマシンのリソースが「死んだらパスワードを入力させる方式(コンティニュー)を取らない」とする決定的な理由には全くならない

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    ドラクエの死の概念とストーリー重視の関係性、及び日本のコンピュータゲーム全般に与えた影響について。 1:http://www.highriskrevolution.com/gamelife/index.php?e=150 2:http://www.highriskrevolution.com/gamelife/index.php?e=151
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    ソウルで平壌式冷麺をべ、北朝鮮を見にイムジン河へ行く 7月のソウルは天気が悪い。東京と同様である。ただ、ソウルは、東京に比べるとかなり涼しい。クーラーが無くても生きていけるレベルの気温である。 ソウルには過去何回か来ていて、幾度か、北朝鮮との国境を見てみたいなと思ったのだけど、国境は、近いと言えば近いけ…

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