矢沢あい『NANA』 矢沢あいの『NANA』を「しんぶん赤旗」のコラムでとりあげさせてもらった。 これだけウケている作品だから、「どう受け入れられているか」「なぜウケているのか」という「受け手論」で扱うのが一番いいだろうと思い、愛好者にアンケートをおこなって、それをぼくが『NANA』から読みとったものを重ねる、という方法をとった。 実は、ぼくのあと日曜版で1ページの『NANA』特集が出て、さらにそのあと日刊紙で似たような特集が載り、どれも似たような分析・記事になっていた。 日付的にはぼくが一番先になったが、おそらく記事の準備はまったく同時平行だったのではないだろうか。ぼくは記者ではないので、そのへんの事情はよく知らないのだが。結果的に字数が圧倒的に少ないぼくのコラムは一番うすいものに……orz ぼくが感じとった『NANA』の「ウケている要素」は、以下の3つである。 (1)絵柄やセンスの先鋭