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ブックマーク / www1.odn.ne.jp (19)

  • 紙屋研究所 - 吉野朔美『恋愛的瞬間』

    吉野朔実『恋愛的瞬間』 「オトコとオンナの間に友情は成立すーるか?」 なんてベタな……。って、これ、吉野朔実の作品のテーマじゃありませんから。 これは、ぼくの女友だちが、ぼくと旅館に泊まったさいに、夜中に言ったこと。って、ぼくだけじゃなくてグループで泊まったわけですから。 この人には、「相談に乗っているうちに、上に乗ってしまう」などというシチュエーションが不思議で仕方がないわけだ。彼女にとって、世界は、友情と恋愛にはっきりと分裂している。 彼女には、この『恋愛的瞬間』に登場する心理学者・森依四月が、主人公・ハルタたちに「友情と恋愛の違いはなんでしょう」と聞かれたときの、次のやりとりをぜひかみしめてほしい。 森依「…恋愛は あらゆる抵抗に打ち勝つ相思相愛の力。友情は 相思相愛でありながら 抵抗によって達成できない疑似恋愛関係」 ハルタ「抵抗?」 森依「同性であるとか 既婚者であるとか 恋人が

  • 原田梨花『Black!』

    原田梨花『Black!』 家につれあいがいて、隣でテレビを見ている。テレビ大好きっ子だ。 そしてその合間に、番組へのコメントなど求めてきて、けっこう盛り上がる。 東京にいたときぼくは全然テレビを見なかったので、これはまったく新しい習慣だった。 しかし、「読書」いや「漫画読み」にたいしてさえ、これはおそるべき中断をもたらすものだったのだと最近実感。あるの世界にずっと集中できないということは、そのの評価さえ誤るほどのものだと身に染みております。(つれあいは逆にテレビがついていても集中して仕事をやったり、ミステリーを読んだりする。集中力は明らかに彼女のほうが高いのだ。) で、最近、出先で泊まって隔離された部屋の中でこの原田の『Black!』を読んでいて、ほとんど時のたつのも忘れるような形で没頭してしまった。久々に漫画世界に吸引されていった。 「フィールヤング」誌では途中から読んでいたので、ス

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「スーパー職業人」ではない、しかしリアルな等身大の自立
  • 紙屋研究所 - 荒木飛呂彦『死刑執行中脱獄進行中』

    荒木飛呂彦『死刑執行中脱獄進行中』 この感想文は、ぼくのホームページを読んでくれているとおぼしき人から、掲題の作品について、「読んで感想を聞きたい」というメールをもらって、作を読み、書いたものである。 ※ネタバレがあります。 荒木の漫画は、精神のテンションを人為的に上げさせる。 ジェット・コースターに似ている。 とくに、主人公を攻撃する登場人物が、たとえば「おれだぁぁぁぁぁぁ、やっぱり来ぃぃぃぃやがったぜぇぇぇぇぇ」とヨダレを垂らしながら叫ぶシーンなどが特にいけない。もー、ぼくなんか最高度に緊張してしまう。レベル7だ。ああいうふうに叫ばれている瞬間というのは、青びょうたんが誰も来ない廃屋で、番長100人くらいに凄まれているような、絶体絶命感を、きわめて人為的に感じさせられてしまう。 脅しの文句を怒鳴るだけ、絵が怖いだけの漫画は、山のようにある。 そんなものはちっとも怖くない。 しかし、荒

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    Crowser 2011/09/29
    「荒木の漫画は『数学』に似ている」「厳密な条件設定の迷路のなかで、ぼくらはまったく身動きがとれなくなる。」
  • 紙屋研究所 - 矢沢あい『NANA』

    矢沢あい『NANA』 矢沢あいの『NANA』を「しんぶん赤旗」のコラムでとりあげさせてもらった。 これだけウケている作品だから、「どう受け入れられているか」「なぜウケているのか」という「受け手論」で扱うのが一番いいだろうと思い、愛好者にアンケートをおこなって、それをぼくが『NANA』から読みとったものを重ねる、という方法をとった。 実は、ぼくのあと日曜版で1ページの『NANA』特集が出て、さらにそのあと日刊紙で似たような特集が載り、どれも似たような分析・記事になっていた。 日付的にはぼくが一番先になったが、おそらく記事の準備はまったく同時平行だったのではないだろうか。ぼくは記者ではないので、そのへんの事情はよく知らないのだが。結果的に字数が圧倒的に少ないぼくのコラムは一番うすいものに……orz ぼくが感じとった『NANA』の「ウケている要素」は、以下の3つである。 (1)絵柄やセンスの先鋭

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    Crowser 2011/09/29
    「友情や絆の共同体がある。恋愛感情や仕事は、それをしばしば破壊するものとして登場する。ところが『NANA』的世界は、恋愛や仕事を超克してその絆の共同体を維持し続けるという、空前絶後の世界、ユートピアなので
  • 『風の谷のナウシカ』批判

    『風の谷のナウシカ』を批判する ※1998年の12月祭に提出したものを加筆・補正したものです。 1. 『ナウシカ』に多くの人が共感をよせている 多くの人が、『ナウシカ』をみて、それに感動し、支持をしています。しかしそのとき、多くの人の頭のなかにあるのは、マンガの『ナウシカ』の方ではなく、アニメ映画の『ナウシカ』の方だと思います。学生にとったアンケートでは、印象にのこった映画の第1位が『もののけ姫』で、第2位が『タイタニック』、そして第3位が『ナウシカ』でした。10年以上も前の作品でこれほどの支持を誇る映画は他にありません。 王蟲の怒りをしずめる冒頭のシーンからはじまって、いたるところで人間とは敵対する世界にすむ蟲たちと対話するナウシカは私たちの心に強く残ります。腐海を焼き払う大国トルメキアの道ではなく、大海嘯の先頭にたつ王蟲たちと心を開きあい、「自然との共存」をイメージさせます。人間にとっ

  • 魚喃キリコ『strawberry shortcake』

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    Crowser 2011/09/29
    「そこには70年代のころのようなベタベタした友情とか愛情というものは、ほんとうにうそくさいものとしてカケラも残らないほど追放されている。かわりに、それをあらわす友情や愛情の表現というのは、どこまでも索漠
  • 安野モヨコ『花とみつばち』

    安野モヨコ『花とみつばち』 今年(2002年)いちばん驚かされたニュースの一つは、安野モヨコと庵野秀明の結婚だろう(「驚いた」のであって、「重大」ではない)。 90年代のサブカルチャーの最大所産を、ある論者は『エヴァ』と『ハッピー・マニア』をあげていたが、その二人が結婚ということで、巷間で「サブカル界のロイヤル・ウェディング」などといわれるのも無理はない。 安野は少女マンガ界ではずっと鳴かず飛ばずだったが、女性誌に移って『ハッピー・マニア』を描いて大ブレイクした。以後、出すもの全てが大当たりし、商業的成功というにとどまらず高いクオリティを保ちつづけている。 少女マンガ時代に描いた『トランプス』を読んだことがあるが、とても窮屈そうだ。ノリも登場人物配置も、それ以降の作品群と似ているのに、どこかしら解放されていない。恋愛を装飾や理想の中で描かねばならないという少女マンガの制約に大きく拘束されて

  • 小畑健・大場つぐみ『DEATH NOTE デスノート』

    小畑健・大場つぐみ 『DEATH NOTE デスノート』 批評家などの間で昨年(2004年)、非常に評価が高かった作品。 むろん、少年ジャンプ誌上でも絶大な人気を誇ったわけで、青少年読者にも歓迎された。 『このマンガを読め! 2005』(フリースタイル)を読むと、「まるで浦沢直樹のようなミステリー仕立てで、少年マンガとは思えない」(夏目房之介)、「21世紀版『罪と罰』」(斎藤宣彦)、「この人(小畑)じゃなかったら、こんなネームだらけの心理戦ばかりの展開の話を漫画に出来ないですよ」(江口寿史)などと絶賛の言葉が並ぶ。 ちなみに同書での竹熊健太郎のコメントは「行き詰まる頭脳合戦はまことにスリリング。非常によく練られた設定と展開」、というものだった。 「行き詰ま」ってどうする。 そのノートに名前を書かれた人間は必ず死ぬ、という「デスノート」を拾った主人公・夜神月(ライト)は、それを使って犯罪者=

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    Crowser 2011/09/29
    「『デスノート』の面白さというのは、単純にゲームとしての面白さである。」
  • 小島アジコ『となりの801ちゃん』

    小島アジコ『となりの801ちゃん』 ぼくのリアル身近には「腐女子」がいない(except隠れ腐女子)。知っているのはネット上の腐女子のみなさんばかりだ。なので、腐女子がリアル生活においてどんな生態、思考様式をしているのかは、想像するしかない。 以前、杉浦由美子の『オタク女子研究 腐女子思想大系』について感想を書いたことがあるけど、どうもネットレビューをみるととりわけ同じ陣営にいるはずの腐女子たちから集中砲火をあびている。 アマゾンのレビューをみれば集中砲火のおおよその主張はわかるが、反論側の正確な腐女子像というものがあってそこからのズレや誤りを指摘するというものではない。誤記などをのぞけば、せいぜい「思想大系とか研究とかいうけどこれはエッセイである」「腐女子の一断面、あるいは一類型にすぎない」という「批判」であり、それはまあそうなのかなと思うし、そういうものと思えばそんなに目くじらたてんで

  • 紙屋研究所 - 榛野なな恵『ピエタ』

    榛野なな恵『ピエタ』/78点 (ネタバレがあります) 榛野なな恵にとって、世界は、彼岸と此岸に分裂している。 平凡と普通を強制する帝国と、そこからはずれた人たちの共同体である。 『Papa told me』ではその分裂が提示されるにとどまる。 帝国はたえず、侵入してくる。「結婚せよ」「子どもは○○らしく」を強制する帝国は、フリルをつけた「デコラティブ」(by的場知世)な服で武装している(下図参照)。共同体の住人たちは、それに違和感や息苦しさを感じ、ただ防御に徹するのみである。 「入ってこないで」が共同体側の最小限の要求スローガンである。「そっちはそっちでやっていてくれたらいい。どうして私たちのささやかな幸せまで邪魔するの?」──それが榛野の小さなつぶやきなのだ。この時点では。 榛野は短編集『卒業式』で帝国にたいする戦闘を開始する。平凡と普通とクローニーを押しつける帝国に、たった一人で宣戦布

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    Crowser 2011/09/29
    「榛野は一見、個人主義的な原理の体裁をまとっているが、それはアトム的・孤立的な個人主義ではない。実は榛野が根底で欲望しているものは、共同体である。」 「榛野が構築したユートピアは、ただのユートピアでは
  • 相田裕『GUNSLINGER GIRL』

    相田裕『GUNSLINGER GIRL』 今回は「虚構」と「現実」、その「ユートピア/ディストピア」についての感想を書く。これは「虚構」について。(「現実」についてはこちら) ※以下の感想には一部ネタバレがあります。 作品は、〈外傷〉のない、〈空虚〉=無根拠な美少女たちが、テロリストたちを相手に苛酷な戦闘を繰り広げる話で、典型的な〈戦闘美少女〉の形象である。 身体障害者となった少女たちに、義体による加工をほどこし、銃を与え、テロリストを抹殺させる任務を追わせるというのが、あらすじである。体を改造するさいには、麻薬による洗脳をおこない、「フラテッロ」(兄妹)とよばれるチームを組む男性担当官への「条件づけ」、つまり命令への忠実さを植え付ける。 作品の中心にすわるのは、少女たちの担当官への「愛」であり、銃と戦闘の知識を教えながら、ぬいぐるみの贈り物や、同伴旅行といった、男性担当官たちの武骨な「

  • 安野モヨコ『働きマン』4巻 ドラマ『働きマン』&『サプリ』とのかかわりで

    安野モヨコ『働きマン』4巻 ドラマ『働きマン』&『サプリ』とのかかわりで ※『働きマン』1巻の感想はこちら 松方は伊東美咲と菅野美穂どちらがよかったのか? 漫画原作のテレビドラマが当に増えた。増え過ぎだろう。 雑誌「サイゾー」07年10月号にグラフが出てたが、1990年には漫画原作のテレビドラマは1〜2しかなく90年代はせいぜい5程度で推移するのだが、2000年から急増し、2007年は40に達している。 原作とドラマ(実写映画)のクオリティの比較という問題が当然に発生する。 同誌の現役編集者の覆面座談会を読んでいると、 「C ……『働きマン』(講談社)や『おたんこナース』(小学館)みたいに、内容や段取りが問題になって、ドラマ化がご破算になるケースは後を絶ちませんね。 B 先に伊東美咲や観月ありさというキャスティングが決まっちゃってて、作家がキレたんだよね。『働きマン』なんか、アニメ

  • あずまきよひこ『よつばと!』(紙屋研究所)

    あずまきよひこ『よつばと!』 榛野なな恵『Papa told me』にたいして、関川夏央は、を亡くした文筆業の父と娘、という人物配置に次のようなコメントをくわえている。 「娘は、セックスをしなくても許してくれるである。口うるさいが、やわらかな頬をした小さな母である。再婚しないのは娘のためだというのはいいわけで、たんに彼自身の都合のためでもある。もっとも、徹底したエレクトラ・コンプレックスの娘のほうも、今後永遠に恋愛にもセックスにも悩まずに済むから、心安らかに暮らせるという有利さはあるだろうが」(※1) ほかの登場人物についても思い当たるふしがある。 父の妹は、ある化粧品会社につとめる、いわゆるキャリア・ウーマンであるが、結婚していない。父を担当している編集者も結婚していない。母親や周囲から結婚せよという無言の圧力をくわえられ、息苦しさを感じながらも、それを精神のしなやかさによって躱して

  • 間瀬元朗『イキガミ』 紙屋研究所

    間瀬元朗『イキガミ』 漫棚通信ブログ版でとりあげられていて、触発された。 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_6654.html ずっと前に1巻を読んだとき、どっちつかずの読後感が残っていたんだけど、その正体がつかめない感じで、そのままにしているうちに忘れてしまっていたのだ。 あらすじ紹介は、面倒なので同ブログの紹介文をコピペ。 〈パラレルワールドの現代、日。国家繁栄維持法は、国民に命の尊さを認識させるため、無作為に選ばれた国民を1000人にひとりの確率で死亡させるという法律。小学校入学時に注射されたナノカプセルが肺動脈にひそみ、18歳~24歳で破裂して若者を突然死させる。人にその死亡予告証=「逝紙(イキガミ)」が届くのは死亡の24時間前です。 主人公は死亡予定者に「イキガミ」を届ける公務員。24時間後の自分

  • 星里もちる『ルナハイツ』

    星里もちる『ルナハイツ』/68点 「かわい女子と寝て暮らそ」 日で最初に発禁処分になったレコードの歌詞である。 近代の一つの新しい女性像を示した女優・松井須磨子が歌ったトルストイの劇中歌の一節だ。天皇制権力にとって、この欲望は目もくらむほどに危険な思想だったようである。逆にいえば、近代の男性の欲望の原型の一つであろう。 星里もちるが描いてきた欲望は、『りびんぐゲーム』以来、一貫してこれであった。 しかも、そのうち、「暮らそ」という点に、多くはアクセントがおかれている。 『りびんぐゲーム』『オムライス』『気になるヨメさん』は典型的なそれで、かわいい女の子と一緒に住むというテーマが正面から扱われている。 それ以外の、たとえば、『結婚しようよ』『夢かもしんない』でも、やはり好きな女性と「暮らす」(または「暮らせない」)ことへの執着が強い。 タッチをガラリと変えたといわれた、近作の『気のしるし

  • 志村貴子『放浪息子』1巻

    とにかく志村貴子である。 いま、ぼくは、志村にむちゅう。 すでにどれも読んだが、再読・精読をしはじめてしまった。 『敷居の住人』からはじまり、『ラヴ・バズ』ときて、現在『放浪息子』。 もう何十回読んだかしれない。 朝、昼と、メシをいに外に出かける。そのたびごとに、休み時間をめいっぱいつかってコマの隅から隅までナメるように読む。あぁ、プロントのおねいさん、さぞぼくをキモいやつだとお思いでしょうね。 『放浪息子』は、小学生の男の子が、女の子になりたいという気持ちをかかえつづける話。対照的に同級生のハンサムな女の子は、男の子になりたがっている。(以下、ネタバレあり) 内気な主人公・二鳥修一が、かわいい。 ちょっと顔を赤らめる。すぐ赤らめる。 ひんぱんにはいる逡巡の記号「……」。「……二鳥修一です」「ぼくは……いくじなしなんかじゃない……」「ごめんなさい……」。 すぐどもる。くり返す。「み 見た

  • 乙ひより『かわいいあなた』 森島明子『半熟女子』

    乙ひより『かわいいあなた』 森島明子『半熟女子』 『純水アドレッセンス』を読んで以来、女性の同性愛、いわゆる「百合」モノばかり読んでいる。 最近の少女漫画を読みはするけども、一部のものを除いて、全般的にいえばどうにも気持ちを乗せることができない自分がそこにいた。 ところが『純水アドレッセンス』には実にすんなりと気持ちを入り込ませ、その作品世界を堪能することができる自分がいたのだ。 なぜだろうか、と自分でも不思議に思った。 『純水アドレッセンス』は高校の養護教諭である松律子と、保健委員長である女子高生・奥村ななおの恋愛、およびその周辺の恋愛を描いたもので、ななおのまっすぐにすぎる松への思いと、それを大人の態度で翻弄しようとしつつななおの激情に逆に自分の「オトナの態度」を転覆させられてしまう物語である。 松の「オトナの理性」をも解体してしまう、ななおのピュアさにぼくらは心を動かされる。そ

  • 4つの『蟹工船』漫画を読む - 紙屋研究所

    4つの『蟹工船』漫画を読む 2008年の新語・流行語大賞のトップテンに『蟹工船』が入った。今さらそのブームぶりについてくどくど言うまでもないだろう。 これだけ話題になったから『蟹工船』自体を知らないという人はいないと思うが、その中身については知らないという人もいるだろう。昭和初期のカムチャッカの海上に出て行く蟹工船が舞台で、蟹を獲り、船の上で加工し缶詰にするまでを一体的に処理する洋上の船体工場が「蟹工船」なのだ。そこでの悲惨な労働者の実態を描写するとともに、労働者たちがストライキに立ち上がるまでを描いたプロレタリア文学である。 作者の小林多喜二は『蟹工船』執筆後に、非合法だった共産党に入り、やがて特高警察の拷問で殺される作家である。 漫画に入る前に、小説そのものがどのように今の若い人たちに受容されブームと言われるまでになったのか、ということを少し考えておきたい。 『蟹工船』はウェブでも読め

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    # 藤生ゴオ イースト・プレス イエス小池
  • 森のくまさんの謎

    (講座:ペンとともに考える2) 森のくまさんの謎 1.はじめに 2.「くまさん」と「お嬢さん」 3.「お逃げなさい」と「危険な場所」 4.そしてすべてが明かされる 5.《再現小説「森のくまさん」》 1.はじめに まず、「森のくまさん」(作詞:馬場祥弘)なる童謡の歌詞を提示する。 ある日森の中 くまさんに 出会った 花咲く森の道 くまさんに 出会った くまさんの 言うことにゃ お嬢さん おにげなさい スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ ところが くまさんが あとから ついてくる トコトコ トコトコと トコトコ トコトコと お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物 白い貝がらの 小さな イヤリング あら くまさん ありがとう お礼に うたいましょう ラララ ララララ ラララ ララララ ここで明らかにすべき最大の謎とは、「くまさん」の不可解な行動である。なぜ、「お逃げなさい」と言っ

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