タグ

漫画と絆の共同体に関するCrowserのブックマーク (8)

  • 紙屋研究所 - 矢沢あい『NANA』

    矢沢あい『NANA』 矢沢あいの『NANA』を「しんぶん赤旗」のコラムでとりあげさせてもらった。 これだけウケている作品だから、「どう受け入れられているか」「なぜウケているのか」という「受け手論」で扱うのが一番いいだろうと思い、愛好者にアンケートをおこなって、それをぼくが『NANA』から読みとったものを重ねる、という方法をとった。 実は、ぼくのあと日曜版で1ページの『NANA』特集が出て、さらにそのあと日刊紙で似たような特集が載り、どれも似たような分析・記事になっていた。 日付的にはぼくが一番先になったが、おそらく記事の準備はまったく同時平行だったのではないだろうか。ぼくは記者ではないので、そのへんの事情はよく知らないのだが。結果的に字数が圧倒的に少ないぼくのコラムは一番うすいものに……orz ぼくが感じとった『NANA』の「ウケている要素」は、以下の3つである。 (1)絵柄やセンスの先鋭

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「友情や絆の共同体がある。恋愛感情や仕事は、それをしばしば破壊するものとして登場する。ところが『NANA』的世界は、恋愛や仕事を超克してその絆の共同体を維持し続けるという、空前絶後の世界、ユートピアなので
  • 魚喃キリコ『strawberry shortcake』

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「そこには70年代のころのようなベタベタした友情とか愛情というものは、ほんとうにうそくさいものとしてカケラも残らないほど追放されている。かわりに、それをあらわす友情や愛情の表現というのは、どこまでも索漠
  • Something Orange - 『SLAM DUNK』は「やおい関係」、『マリみて』は「仲良し関係」

    一昨日の記事に関して、このようなコメントをいただいた。 男性が描く女性同士の関係では、すぐにいがみあいが発生する、というようなことをよしながさんが言っていて、これにも強く納得しました。そういう世間一般の視線があるのは、事実だと思います。 一理ある。ただ、必ずしも男性作家だけに限らない話だとは思う。女性作家の描く女性同士の関係でも、すぐ「いがみあい」になるものは少なくない。 さて、それでは「やおい関係」(参照)と「いがみあい」の違いはどこにあるのだろうか。それはその関係が自分を高めるかどうか、という一点にある気がする。 よしながふみは女性同士の「やおい関係」の一例として『ガラスの仮面』を挙げているらしい。これはわかりやすい。 ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫) 作者: 美内すずえ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1994/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 26回この

    Something Orange - 『SLAM DUNK』は「やおい関係」、『マリみて』は「仲良し関係」
  • マンガがあればいーのだ。 友達になりたい・・・そんな貞子の切なさ全開!「君に届け」第2巻が泣けます

    03<< 123456789101112131415161718192021222324252627282930>>05 ピュ、ピュワホワイトー! と、思わず叫びだす事間違いなしの、 「君に届け」第2巻が発売されました。 もうね、ぼろぼろです。 涙ぼろぼろ。 何これ、もう、やっばいんですけど。 こんなピュアホワイトで泣かせられる物語って、中々ない。 1巻から更にパワーアップしてるピュアっぷりに、 間違いなく泣かされる。キュンキュンなる。こいつはキュン殺し1級ですよ! そんな2巻のテーマは「友達」。 今まで貞子には友達と呼べる存在がいなかった。 決して彼女が陰気だからとか、そんんわけではない。 ただただ、理解してくれる、懐の深い人たちがいなかっただけ。 そして彼女は出会えた。 自分の気持ちを言える人。 自分の気持ちを聞いてくれる人。 私から避けないで・・・近づいてくれて。 遠ざかる事を、許し

  • 紙屋研究所 - 榛野なな恵『ピエタ』

    榛野なな恵『ピエタ』/78点 (ネタバレがあります) 榛野なな恵にとって、世界は、彼岸と此岸に分裂している。 平凡と普通を強制する帝国と、そこからはずれた人たちの共同体である。 『Papa told me』ではその分裂が提示されるにとどまる。 帝国はたえず、侵入してくる。「結婚せよ」「子どもは○○らしく」を強制する帝国は、フリルをつけた「デコラティブ」(by的場知世)な服で武装している(下図参照)。共同体の住人たちは、それに違和感や息苦しさを感じ、ただ防御に徹するのみである。 「入ってこないで」が共同体側の最小限の要求スローガンである。「そっちはそっちでやっていてくれたらいい。どうして私たちのささやかな幸せまで邪魔するの?」──それが榛野の小さなつぶやきなのだ。この時点では。 榛野は短編集『卒業式』で帝国にたいする戦闘を開始する。平凡と普通とクローニーを押しつける帝国に、たった一人で宣戦布

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「榛野は一見、個人主義的な原理の体裁をまとっているが、それはアトム的・孤立的な個人主義ではない。実は榛野が根底で欲望しているものは、共同体である。」 「榛野が構築したユートピアは、ただのユートピアでは
  •  よしながふみと「やおい」な関係性 - Something Orange

    「メロディ」4月号のよしながふみ&羽海野チカ対談がおもしろい。 見た目仲良くないんだけど、お互いの力を認め合ってて、それでその人が当に困った時には手を貸してやる関係みたいなものを、やおいだと私らは呼んでいて、 と、よしながふみが言っているのを読んで、目からウロコが落ちた。 「友情」や「愛情」という言葉では名指すことのできない関係性があって、それを「愛だろこれは!」と読み替えるのが「やおい」、そう自分などは思ってきたのだけれど、その読み替えの前提となる関係性(元ネタ)そのものに遡って、その名づけがたさ故に、「やおい」という名が与えられる、という興味深い事態。 で、さらに興味深いのが、「やおい」的な関係性の実例として、「TricK」の仲間由紀恵と阿部寛が挙げられていること。つまり、男女でも「やおい」でありうる、とよしながふみは言う(もちろん、女性どうしでも)。 ――「男女の友情は可能か?」と

     よしながふみと「やおい」な関係性 - Something Orange
  • ■ - Something Orange

    マリア様がみてる 6 (マーガレットコミックス) 作者: 長沢智,今野緒雪出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/25メディア: コミック クリック: 11回この商品を含むブログ (65件) を見る の雑誌編集部編の「よりぬき読書相談室」は、読書にかんするさまざまな要望に対して海千山千の読書玄人たちが回答をならべただ。 そのなかで、「BL(ボーイズ・ラブ)ならぬGL(ガールズ・ラブ)小説を読みたい」という声に対して、回答の東えりかはこのようにこたえている。 「GL小説」でいちばん売れていると思われるのは今野緒雪「マリア様がみてる」シリーズではないでしょうか? 集英社のコバルト文庫よりシリーズ化されている、カトリック系私立リリアン女学園を舞台にした物語です。すみません、ワタシは一冊も読み通したことがないのですが、熱心な読者が多いと聞いています。女性どうしの恋愛小説といえば中

    ■ - Something Orange
    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「男女間の自由恋愛という形式が成立する前には存在しえた幻想が、それ以降は成立しえなくなってしまった」 「女性は、女性だけで、嫉妬も争いもないポジティヴな関係をつくりだすことができる――それこそが、『マ
  • キャラクターへのあるべき姿とは何が決めるものなのか?-----「このせつ」と「せつあす」への思いを語る(笑) - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    玄馬 2009/06/03 21:49 突然失礼します。 この日記とは関係ないのですが、ネギま!と言うよりは、赤松健先生の漫画の描き方について書いてみたんですけど、 (一方的に私がペトロニウスさんを知っているだけですが)ペトロニウスさんに意見を聞いてみたいと思い、 コメント欄で書くのは場違いかな、と思いながらも、ブログのコメント以外でコンタクトをとる以外の術を知らないのでこの ブログにコメントを入れさせて貰った次第です。 http://blog.livedoor.jp/tomablog/archives/51218006.html (該当する私のブログです) 客観的な意見を聞きたいです。よろしくお願いします。(人生相談みたいですねw) えっと、ブログで答えるべきか、迷うのですが、公開で質問されたので、公開で返します(メールアドレスは公開していますので)。さらしものはいやだ、という場合は、メ

    キャラクターへのあるべき姿とは何が決めるものなのか?-----「このせつ」と「せつあす」への思いを語る(笑) - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • 1