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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zozo_mix (8)

  • 2005-06-24 - ゾゾコラム

    竜彦『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(角川文庫)を読む。……いや、まいった。ビックリした。これはなんてすばらしい、青春小説の名作なんだろう。作者のキャラクター、ライトノベルブーム*1、軽い文体とアニメ的な設定、「いかにも」な表紙のイラストレーション……という幾多のバイアスがある中で、この小説を誉めることはなかなか勇気のいる作業だ。けれど、それでも尚、アタシはこの作品を手放しで誉める。作は、90年代に青春を過ごした人間の悩みだとか、あの頃の空気感を等身大で描ききった、珠玉の青春小説だ。 17歳のとき。アタシは田舎の進学校に通う高校生で、成績はよくなかったけれど、運動神経はまぁまぁいい、という「ありがちな高校生」だった。ある日、学校の球技大会のとき。バスケットボールとバレーボールの試合に出て、その両方で大活躍して、優勝を決めたあと。タオルで汗をふきながら廊下を歩いていたら、当時

  • 2005-01-18 - ゾゾコラム

  • ゾゾコラム - 高槻くんのこと

    新刊を楽しみにしている、志村貴子『放浪息子』(エンターブレイン)5巻を読む。毎回楽しみにしてるだけあって、実際は最新刊の発売日に読んだのだけれども。個人的に「いま目が離せない作家」ランキングをつけるとしたら、志村貴子は確実に「5の指」に入る……や、「3」かな。 『放浪息子』は「女の子になりたい」という願望を持つ男の子、二鳥修一(シュウちゃん)と、「男の子になりたい」という願望を持つ女の子、高槻よしの(高槻くん)を中心に、思春期の少年少女たちを描いた作品だ。「シュウちゃんと高槻くんを中心に」と書いたけれど、実際は個性的なキャラクターたちが織りなす思春期物語……と書いた方が適切かもしれない。元気なお姉ちゃん(真穂ちゃん)、エキセントリックな不思議少女 千葉さん(さおりん)、天真爛漫なチビっこ佐々ちゃん、シュウちゃん同様に「女の子になりたい」という願望を持つマコちゃん、エトセトラエトセトラ。

  • 2005-10-29 - ゾゾコラム

    ■[comic]「白痴でいること」は不幸なのか、それとも幸福なのか 23:27 気になっていた『GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー・ガール)』(相田裕 / 電撃コミックス)を、既刊の5巻まで一気に読む。 作風からして、ちょっと「女性の感想」を聞きにくいマンガ。アタシのようにヒネたオンナはともかくとして、一般の女子がこれをどう読むのか、すこし気になる。 物語の舞台は、イタリア。 テロリストの台頭などにより、治安維持に頭を悩ませている国の組織「社会福祉公社」は、大儀のため、あるいは必要悪として、少女たちを「殺人のスペシャリスト」に育て上げている。身体になんらかの障害をもった少女たちは機械の体に改造され、担当官(という名の管理者)の命令に従順になるよう、「条件付け」と呼ばれる洗脳をほどこされる。そうした少女たちは「義体」と呼ばれ、銃を持ち、日夜「テロ鎮圧」「要人暗殺」などの殺人を、

  • 2005-08-28 - ゾゾコラム

    ■[comic]よつばと!熟睡 19:38 どうして人は、幸せだと眠くなるんだろう? 楽しいことがたくさんあった日、アタシはいつもベッドの中で、睡魔と熾烈な戦いを繰りひろげる。せっかく楽しいことがあったのだから、眠るまえに楽しい出来事のアレコレを、じっくり反芻しておこう。……そう考えてベッドに入り、目をつぶって「反芻モード」のスイッチをONにしたハズなのに、いつだってアタシは反芻が終わるまえにあっけなく眠ってしまう。「ぬぅ、鉄は熱いうちに打て! 思い出は熱いうちに思いだせ!」と気合いをいれても、思いだしている途中で幸せになって、それで眠ってしまうのだ。全戦全敗、睡魔の勝ち。 『よつばと!』(あずまきよひこ / メディアワークス)を読むと、アタシはいつも、このことを考える。アタシは『よつばと!』が大好きだ。大好きで大好きで、このマンガを読むと毎回幸せになって、それで眠たくなってしまうのだ。

  • 2004-12-26 - ゾゾコラム

    以前から気になっていたマンガ、「テニスの王子様」(許斐剛/集英社)通称「テニプリ」を、1〜21巻まで一気に読んだ。女性読者によるキャラクター支持がすさまじく、同人誌やコスプレ等の二次創作方面にも圧倒的な人気を誇っている(らしい)作品。連載は読んだことがないが、ファンの熱狂ぶりだけはネットなどで知っていたので、ここまで人気になる秘密はいったい何なのか、それがずっと気になっていたのだ。そんな訳で、先入観で判断しないよう黙々と読んでみたのだが、読み始めて少しすると、作品にいろんな「違和感」を感じて、話に没頭できなくなってしまった。読めば読むほどその違和感は、どんどんどんどん大きく育っていく。ストーリーに集中できなくなったアタシは、とうとう途中で単行を放り投げてしまったのだった。 読んでいる最中、アタシが感じていた「違和感」に名前をつけるとしたら、それは「無邪気さ」ということになるのではないか

  • http://d.hatena.ne.jp/zozo_mix/20040720

  • 2007-08-04 - ゾゾコラム

    ■[comic][cartoonist]「メイキン・ハッピィ」をスキなわけ 20:58 (コメントあとで消します)うへー、気がついたら、1年以上も更新してなかった! ミナサマ、ご無沙汰してました。デスクトップにいくつかの文章が残ってたのを見つけたので、暑中お見舞い代わりにアップします。更新はしてなかったけど、相変わらずとマンガは読みまくってますよ。 桜沢エリカ『メイキン・ハッピィ』(祥伝社)が好きだ。 最初にこの作品を読んだのは、小学生の終わりだったか、中学生になってすぐだったか……。立ち読みで一気に読みきって、衝撃をうけたのを覚えている。そのあと、大学生になってから単行を買いなおし、以来なん度か読んでいるこの作品。最初に読んだときほどの衝撃をうけることはないけれど、アタシはこの物語がスキだと思う。 けれど以前、『メイキン・ハッピィ』を読み終わったばかりだという、マンガファンの友達

    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「結局のところ、都は18億円をつかったけれど、なにも手に入れていない。否、都はあの18億円で『お金があっても、その前より幸せになれるわけではない』という真実のみを、手にいれたのだ。」
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