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ブックマーク / lepantoh.hatenadiary.org (2)

  • 2003総括:少年は子宮になりうるか

    ネタバレを予告なく多分に含みますのでご了承ください 序 テーマ、動機 1、萩尾望都 24年組の少年について 2、吉田秋生 吉田秋生の少年とその変化 3、萩尾望都と吉田秋生 二人の作品においての死、異端、そして非少女の比較 4、なるしまゆり 萩尾望都との共通の指摘 5、性器を持った少年は父性と対立する? メッシュからアッシュへ 6、性器を持った少年が母性と対立するとき なるしま・レヴィについて 7、テーマの逆転――「少年魔法士」 萩尾からなるしまへ 8、母性からの脱出と母になる少年 萩尾作品の少年の進化 終・少年は子宮になりうるか なるしま・カルノについて 拙稿序の序 萩尾望都作品における救済者の性格も一部参考になるかもしれません 今年ネットを騒がせた二つの事件。長崎の12歳の少年は、「男は女になれると。あっこ(注・あそこ)なくなったら、女になれると言われて、ボクも同じことされそうになったも

    2003総括:少年は子宮になりうるか
  • TG出来ぬ者の権利はないのか~放浪息子 志村貴子

    ネタバレしまくりです ISBN:4757715226 これは酷い。相当に酷い。ネットでは評判の良い志村氏の作品だが、どこがいいのかさっぱりわからない。 主人公は小学五年の転校生で、おとなしくまるで女の子のような少年。隣の席の少女、高槻さんと仲良くなるが、ある日彼女にワンピースを譲られて、女の子になりたい自分に気付く。そして高槻さんもまた、男の子になりたいと願っていて――!?といったストーリー。この設定を見れば、少年少女がトランス・ジェンダー(以下TG、最も広義な意味において)していく為の、社会的な壁や困難、思春期の心の揺れなんかを描くと思ってしまう私だが、それが全っ然違うのである。 この世界ではTG出来ぬ者には存在価値がない。この世界では、マジョリティたる「セックス=ジェンダー」である人になど用はないのである。 これが私には何とも居心地が悪い。私はTGにもゲイにもビアンにも出来る限り寛容に

    TG出来ぬ者の権利はないのか~放浪息子 志村貴子
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