中国人の、子どもの教育にかける情熱がすさまじい。幼児のころから早期教育を受けさせ、小中高ではみっちりと塾に通わせて勉強漬けに。中国人のおそるべき教育熱とその背景を、中国・上海の投資コンサルティング会社で働く山田珠世氏がレポートする。(JBpress) 2歳の時から「能力開発」教室に 中国の大都市部では、とにかく子どもの早期教育に力を入れる傾向にある。最初にそのことに気づいたのは、今年14歳になる筆者の長男が幼稚園に入る前だった。 筆者の長男と同い年の子どもを持つ中国人の友人夫婦が、その子が2歳の時に「能力開発」教室に通わせ始めたというので驚いた。 幼稚園(公立)に行き始めると、思考する力をつける「思考ゲーム」や、絵を見て想像力を膨らませ、物語を作りだす「絵を見て話そう!」のクラスで授業を受けさせた。幼稚園の年中のときには英語や「ピンイン」(中国語の発音記号)などを習わせ始めた。 上海の私立