ウェブとともに育った『NARUTO』 フランスで日本のマンガ本が出版されはじめたばかりの2000年代初頭、熱心なナルト読者によるオンラインコミュニティが出現した。本作品がフランスで翻訳出版される直前の2001年に創設された「The Way of Naruto」をはじめ、「CaptaiNaruto」、「Gaara.fr」などがあげられる。 こうしたサイトやオンライン掲示板はたいてい、自分の関心事を共有することに強い意欲を燃やすティーンエイジャーや若者たちによって支えられていた。また、その頃から大規模に一般家庭に浸透しはじめていたウェブによる表現手段を使いこなしたいという願望もあった。 2004年、フランスの家庭におけるインターネット普及率は31%に達し、1999年に比べると5倍になっていた。なかには、「CaptaiNaruto」のウェブマスターのアドリアンのように、日本のマンガやアニメが全般
![『NARUTO -ナルト-』はなぜフランスで「社会現象」となったのか | 時代とともに育った日本を代表する作品](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a98c15f295e6e03c6624dcc4e019471754a6a713/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2024%2F02%2F06085916%2FGettyImages-508766312-e1707145260381-1600x900.jpg)