当ブログには、この5月に、昨年末の『三省堂国語辞典』の「的を得る」誤用説の撤回は「誤用説が俗説であることをほぼ決定づけるできごと」だという解説記事を書きました。 ※「俗説」というのは、「確かな根拠もなく、世間に広まっている説」という意味です。ですから必ずしも「俗説=完全に否定された説」というわけではありません。これまであたかも「定説」のように扱われてきた「的を得る」誤用説が、『三省堂国語辞典』の再検証・撤回で、実は根拠の曖昧な「俗説」であったとほぼ決まったということです。 しかし誤用説が大流行して「定説」のように扱われるようになってから、すでに15年ほどになり、とくに若い世代には学校で「的を得るは誤用である」という「教育」を受けた人も多いようです。twitterをみていると、当ブログの記事を読んでも誤用説が「俗説」であると信じられない、あるいは半信半疑という方もいらっしゃいます。 中には「