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ブックマーク / cocolog-nifty.hatenablog.com (6)

  • この世界の片隅にの評価が高いのはとても良いことだと思う - 山下泰平の趣味の方法

    『この世界の片隅に』って映画があって、戦時中の日常生活が詳しく描かれているらしい。それがわりと評判が高いという話を聞いて、ヘーって思った。ちょっと前だったら観て怒り出す人もわりといたんじゃないかなって感じがした。 私が子供の頃には平和教育?みたいなのがあったんだけど、とにかく戦時中というのは悲惨で最悪だったみたいなのを教えられた。今の私はオッさんだから雰囲気を読むけど、子供というものはバカである。「先生ー戦争中にも調子コイて腹踊りしながら鉄砲で撃たれて死んだ奴とかいるんですかー」みたいな質問してすごい怒られたりした。戦争中にも調子コイて腹踊りしながら鉄砲で撃たれて死んだ奴がいたのかどうか、それは分からないけど、子供だったらそういうことに興味を持つのは当然だと思う。しかしそういった素朴な質問すら許されないといったような重々しさが平和教育にはあった。 大人になってから色々なものを読んだり人に話

    この世界の片隅にの評価が高いのはとても良いことだと思う - 山下泰平の趣味の方法
  • 社会人ならば覚えておきたい生き残るための一言 - 山下泰平の趣味の方法

    社会人にもいろいろ種類あるけど、会社に入ると無能な上司からゴミみたいな命令をされることがある。ゴミみたいな命令に『はいッ!はイッ!!ハイッ!!』って従っていると、頭がおかしくなってしまい、残業100時間とか余裕だろとか言い張るような人間のクズになってしまう。 無能な上司からゴミみたいな命令されるのは、人間ならば誰だって嫌だと思う。そして我々は人間である。だから自分の意思に従うべきで、ゴミみたいなことを頼まれた場合は『えっ? 絶対いやですけど?』って言えるようになっておくのが社会人必須のテクニックである。これを省略すると『絶対いや!!』になるから『絶対いや!!』でも良いと思う。 『なんでそんなことしなきゃいけねぇんだよ』『ハァ?お前の言ってること全然意味分かんねぇし黙っとけ』『そんなにやりたきゃお前が勝手にやればいいだろボケ』とか色々なバージョンあるけど、全部使ったことがある私の経験から言わ

    社会人ならば覚えておきたい生き残るための一言 - 山下泰平の趣味の方法
  • カクヨムで『講談速記 時代薄小説 真田幸村』を公開しました - 山下泰平の趣味の方法

    大河ドラマの真田丸が人気あるみたいなんだけど、あれは真田幸村じゃなくて真田信繁だと思う。家にテレビないから見られないけど、だいたいそういう感じだと思う。だから時代考証もきちんとしていて、忍者もでてこないらしい。 より正確な時代もののエンタメってのは、それはそれで面白い。だけど時代劇なんかに出てくる嘘っていうのは、昔の人らの創意工夫の結果でもある。例えば斬り捨て御免ってのが格的に時代物に出はじめたのは、博徒(ヤクザ)の物語が流行しはじめてからです。博徒が正義だから、侍は横柄で嫌な奴じゃなくてはならない。だから切捨て御免をする。こういう工夫ってのは私は嫌いじゃない。 幸村に関しても、厖大な嘘の設定の蓄積がある。こういうものは、バカにしたものでもない。なかなか良いものです。 時代の流れを眺めていると、今後は正しい物語はどんどん流行してくると予想できる。人間って余裕がないとエンタメにすらメリット

    カクヨムで『講談速記 時代薄小説 真田幸村』を公開しました - 山下泰平の趣味の方法
    Cujo
    Cujo 2016/07/06
    ラノベとか「薄い本」のご先祖?
  • ブロマガの思い出 - 山下泰平の趣味の方法

    ちょっと前まで『山下泰平のブロマガ』というのをやっていた。 なかなか面白い経験だったので、記録として思い出話を書いておくことにする。 なぜブロマガだったのか 文化を認識していなかった ニコニコ文化圏とは 良かったこと 悪かったこと 私のブロマガはどうなったのか インターネットで怒られるということ 人類との戦い 結局はどうなったのか なぜブロマガだったのか 当時は雑誌で連載なんかをしていて、宣伝用のメディアが欲しかった。その時期に、たまたまブロマガというサービスがリリースされた。(ような曖昧な記憶がある) できたてのネットサービスで注目されるのはわりと簡単だから、ブロマガでブログを書くかと思いブロマガを始めた。 ジブリとドワンゴは仲が良い。当時の私はジブリの雑誌で連載をしていたため、ドワンゴから頼まれてブロマガで書いていたと勘違いされることも多かったのだが、私は自分の勝手でブロマガを選んだ。

    Cujo
    Cujo 2016/06/10
    『止めてしまったら人類に敗北したことになる。これは腹立つ。そして私は人類がわりと好きです。』
  • 嘘の歴史、本当の歴史 - 山下泰平の趣味の方法

    真田信繁はいるけど真田幸村なんていない、坂龍馬なんて司馬遼太郎以前はたいして評価されていなかった……みたいな話がある。 真田信繁はいるけど真田幸村なんていないってのは、史実としては正しい。ただしフィクションの歴史では真田幸村は存在していて、どういう風に成長していったのかを考えるのは、それなりに意味がある。 坂龍馬なんて司馬遼太郎以前はたいして人気はなかったし、評価されていなかった、今は過大評価されてるってのは誤り、歴史に興味がある人なら馬鹿馬鹿しくて相手をする気になれないと思う。 坂竜馬 凝香園 著 博多成象堂 大正一(一九一二)年 これだけ読んでも、大正時代のがすごい過大評価されているって分かると思う。 当の歴史ってのは面白いんだけど、フィクションが成長していく歴史も調べるとそれはそれで面白い。 大正あたりの下等な娯楽小説では、坂竜馬が平手造酒をボッコボコにしている。 こういう

  • 焼きそばから逃げずにむしろ突っ込めば焼きそばが逃げる - 山下泰平の趣味の方法

    エンジニアの人が祭で屋台焼きそばを作らされそうになったから、仕事を辞めたという話があって、これは妥当な判断だと思う。しかしながら焼きそばを作らされそうになるたびに転職していたら、かなりダルい。だから覚えておいて欲しいんだけど、逃げるから焼きそばが追ってくるわけで、こっちから焼きそばに突っ込んでいったら焼きそばは逃げる。これを焼きそばのパラドックスと言います。 今日の午後、君が偉い人に焼きそばを焼いてくれって言われたら『生麺を蒸して下味を付けなきゃいけないので前日から仕込みが必要ですね』などと返答する。そしたらウヮーこいつ張り切っちゃってるよウゼーって思われる。さらに豚肉に下味付けはじめたり、海老を片栗粉ふりかけて洗ったりしながら『ワイの洗った海老は宝石より輝やくでッ!!』などと絶叫した時点で、誰も君に焼きそばのことを話さなくなると思うんだけど『水の質の悪い中国だからこそ油通しの技法が登場し

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