京都府警察本部サイバー犯罪対策課などが5日、映画の字幕データを違法に作成してインターネットで公開したとして、東京都の54歳の男性を著作権法違反容疑で逮捕した。株式会社日本国際映画著作権協会(JIMCA)が同日、明らかにした。JIMCAによれば、こうした行為での逮捕者は日本で初めて。 映画「ポルターガイスト」の音声部分を、著作権者である米国の映画会社から許諾を得ることなく、日本語に翻訳して字幕データを作成し、字幕データベースサイトにアップロードしていたというもの。男性は容疑を認めているという。「ポルターガイスト」は2015年公開の作品で、日本では劇場未公開。2016年4月に日本語版ブルーレイ/DVDが発売されているが、男性が字幕をアップロードしたとされる2015年5~6月時点では日本語版は提供されていなかった。 こうした字幕データベースサイトでは、各国語の翻訳版が提供されていない作品など
デジタルミレニアム著作権法の改正を求める請願書に186人のミュージシャンと、ワーナー・ミュージック・グループなどのメジャーレーベルなどが署名し、YouTubeを筆頭とする動画共有サービスで見られる著作権侵害から作品を守ろうとする動きが活性化しています。 米議会へ宛てたこの請願書にはテイラー・スウィフト、ポール・マッカートニー、スティーヴン・タイラー、U2、スティングといった大物ミュージシャンが名を連ね、6月14日から16日の間、ワシントンDCの3紙「Politico」「The Hill」「Roll Call」に広告として掲載されました。 請願書に賛同したテイラー・スウィフトとスティーヴン・タイラー(画像はテイラー・スウィフトのInstagramより) デジタルミレニアム著作権法はDMCA(Digital Millennium Copyright Act)と呼ばれる米国の法律で、1998年に
TorrentFreak Wikipediaを運営するウィキメディア財団は、DMCAセーフハーバー条項の修正によって、現在ウィキメディアが著作権侵害の問題にうまく対処できているにも関わらず、多大なコストとリスクを支払わされることになると警鐘を鳴らしている。ウィキメディア財団の法律顧問チャーリー・M・ロスロフは、「テイクダウン・ステイダウン」システムがプラットフォームに大きな負担をもたらし、言論の自由を萎縮させるという。 著作権者はインターネットでのコンテンツの無断使用に頭を抱えている。そうしたコンテンツやそこに繋がるリンクを削除しなければ、誰もがそのコンテンツに自由にアクセスできることになり、ビジネスモデルは崩壊すると彼らは主張している。 この問題に対処するため、彼らは毎週数百万の削除通知を無数のプラットフォームに送りつけ、無断でアップロードされた映画、音楽、テレビ番組、ソフトウェア、画像
2016年6月6日、テレビの有料放送などを不正に視聴できるプログラムを公開したとして17歳少年が逮捕されました。ここでは関連情報をまとめます。 事案タイムライン 日時 出来事 2014年頃 少年が不正視聴プログラムを完成させていた可能性。 2014年12月 B-CASが警視庁へ不正視聴プログラムに関する相談。 2015年6月23日 少年が不正視聴プログラムを公開し、不特定多数が入手できるようにした疑い。 2016年6月6日 少年を不正競争防止法違反の容疑で逮捕。 2016年6月8日 警視庁、佐賀県警が同事案についての発表。 2016年6月27日 東京地検が処分保留で少年を釈放。 事案に関する情報 事案名 不正視聴プログラム頒布による不正競争防止法違反被疑事件 容疑者 佐賀県佐賀市 17歳 無職少年 少年は逮捕後は「事件について語りたくない」として認否は留保している。*1 捜査担当 警視庁サ
コミュニティーFMが、インターネットで流している音楽番組をスマートフォンの無料アプリに提供することが楽曲の使用契約に違反するかどうかが争われた裁判で、東京地方裁判所は契約に違反するという判決を言い渡しました。判決が確定すれば、関係するFM局は契約を変更しないかぎり、インターネットで音楽を流せなくなります。 このアプリに番組を提供している一部のFM局は、日本レコード協会から「地域放送の趣旨を超えている」として楽曲の使用契約を解除すると通告され、このうち、29のFM局が契約の継続を求めて裁判で争いました。 8日の判決で、東京地方裁判所の嶋末和秀裁判長は「音楽番組は放送時間が重複しないように調整されるなど、アプリへの提供が前提となっていて、楽曲の使用が認められているラジオ番組とは言えない」として、契約に違反するという判断を示し、FM局の訴えを退けました。 この判決が確定すれば、29のFM局は契約
Googleの機械知能(Machine Intelligence)を研究するチーム、Google Brain Teamは、『Magenta』というプロジェクトを組織して、機械知能に芸術作品を生成させる研究を行っています。その内容は先月開催された『Moogfest 2016』で発表され注目を集めましたが、つい先ごろ(2016年6月1日)、その音楽面での研究成果を90秒のピアノ曲(無題/MP3ファイル)として公開。90秒のピアノ曲は、こちらのリンクから試聴することができます。 Google Brain Teamの研究者による小規模なチームとしてスタートしたという『Magenta』プロジェクト。同プロジェクトの公式ブログによれば、機械知能に音楽やアートといった芸術作品を生成させることと、アーティストやプログラマー、機械知能の研究者たちのコミュニティを作ることの2つが『Magenta』の大きな目標
By Sean MacEntee 今や映像から音楽の分野までなくてはならないサービスとなったYouTubeが、サードパーティーの動画ダウンロードサイトに対して、法的措置も視野に入れたサービス提供の中止を求める警告文を送っていることがわかりました。 YouTube Threatens Legal Action Against Video Downloader - TorrentFreak https://torrentfreak.com/youtube-threatens-legal-action-video-downloader-160530/ YouTubeは無料で豊富なムービーコンテンツを提供しており、全世界で10億人を超えるユーザーが視聴しています。そんなYouTubeのムービーをダウンロードできるウェブサイトは数多く存在しており、「TubeNinja」もそのうちの1つ。以前から無料
TorrentFreak 欧州連合知的財産庁が公表した報告書によると、海賊行為はデジタル、フィジカル双方の音楽セールスを害するのだという。欧州加盟国における総損失額は年間収益のおよそ5%、1.7億ユーロに上る。さらに海賊行為は、政府や公共部門への二次的な損失を生み出す引き金にもなるという。 研究者たちはこの十数年、ネットにおける音楽の著作権侵害がレコード産業の収益におよぼす影響について検討してきた。しかし、その結果は一貫していない。 アーティストのタイプや音楽ジャンル、メディア、そのたさまざまな変数が加えられ、ポジティブ、ネガティブ双方の効果が報告されている。 とはいえ、多くの研究が、海賊行為は音楽セールス全体を害すると結論づけている。欧州知的財産庁(EUIPO)が公表した新たな報告書でもこの傾向が確認された。 この新たな研究では、海賊行為が音楽セールスに及ぼす影響を数量化するために複雑な
4Kコピープロテクト「回避」機器、ワーナー・ブラザースとの著作権侵害裁判で事実上の勝利投稿者: heatwave_p2p 投稿日: 2016/5/312016/5/31 TorrentFreak 4Kコピープロテクトを回避可能なデバイスの製造業者LegendSkyは、致命的な裁判を生き抜いた。LegendSkyは、ワーナー・ブラザースとインテルの子会社Digital Content Protection(DCP)に、著作権法違反で訴えられていたが、その結末は驚くべき和解によって幕を閉じた。 昨年末、NetflixとAmazonの4Kビデオコンテンツの海賊版が初めてリークされた。通常、4Kストリーミングコンテンツは海賊版対策のプロテクトがかけられており、こうしたリークは非常に珍しいことであった。 当初、これら4KコンテンツにかけられたHDCPプロテクトがどのように回避されたのかは不明だったが
元爆風スランプのドラマーであるファンキー末吉氏が経営するライブハウスの音楽著作権利用料の支払いにつきJASRACが裁判で争っていたのは周知だと思います。先日、その第一審の判決文が裁判所のサイトで公開されました。 結論としては、特定楽曲(どの曲かは不明)の利用の差止めと利用料相当額(300万円弱)の支払いについて、JASRACの請求が一部認められています。 判決文はやや長いですが、現在の音楽著作権管理における問題点がいろいろと議論されていますので、ご興味ある方は是非読んでみて下さい。争点と裁判所の判断は大きく以下のとおりです。 1.演奏主体の問題被告側は末吉氏のライブハウスは場を提供しているだけなので、演奏の主体ではないと主張していますが、(たまに音楽イベントを行なうレストランではなく)ライブハウスとして定常的に営業している以上、いわゆるカラオケ法理の適用により演奏の主体とされる(=著作権利
「フェアユースでも使用料を払え」というソニーミュージックの横暴と、それを許すYouTubeのコンテンツID投稿者: heatwave_p2p 投稿日: 2016/5/232016/5/23 TorrentFreak ブルーグラスの音楽史講座が、YouTubeコンテンツIDなどのコンテンツ・フィルタリング・システムの新たな被害者となった。 デジタルミレニアム著作権法のセーフハーバー条項は、YouTube、Vimeo、Twitter、その他多くのサービスを著作権裁判に巻き込まれることから守っている。また、セーフハーバーは、自らの作品をインターネットに投稿するユーザのフェアユース裁判に巻き込まれないようオンラインプラットフォームを守っており、その意味では人びとのフェアユースの権利を守っているともいえる。しかし、YouTubeなどのプラットフォームの自動フィルタリングと削除システム――DMCAが義
2016年3月29日 著作権裁判契約エンタメライブ 「改めて、パブリックドメイン論。『三文オペラ』上演中止問題を契機に」 弁護士 福井健策 (骨董通り法律事務所 for the Arts) 以下は、日本劇作家協会会報『ト書き』連載中の「演劇×著作権×法律」コラムですが、問題への関心の高さに鑑み協会の了解を得て加筆掲載します。 宮崎県立芸術劇場の、『三文オペラ』上演中止問題から始めよう。 既に報道されたのでご存知の方も多いだろうが、事案の概要はこうだ。九州中から選ばれた俳優により宮崎県立芸術劇場で上演(その後、神奈川・福島など巡回)予定だったブレヒトの代表作『三文オペラ』が去る2月5日、初日開演10分前に満員の観客を前に「権利関係者との調整がつかなかった」という理由で中止を発表されたというもの(「『三文オペラ』公演中止のお詫びとお知らせ」)。 10分前の全面中止となると、(舞台上の事故やコン
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