WBCで日本が優勝した。イチローが3対3の同点から10回表に決勝タイムリーを放つという活躍だった。たらればになるが、ここで点が入ってなければ苦しい展開だっただろう。ダルビッシュは大舞台に弱いので、失投を軽くサヨナラホームランされたという可能性も高かったように思う。実際、9回裏に抑えるべきところで打たれて同点に追いつかれている。9回裏にクローザーが抑えられなくて同点に追いつかれるというのは流れとしては最悪で、これを覆すのはなかなか難しい。その意味でもイチローのこのタイムリーは非常に価値のあるものだった。 しかもしびれるような安打だった。ツーアウト2・3塁で、敬遠も考えられた場面だ。韓国バッテリーは、くさいところをつくことができる。その分だけ、イチローにとってやりにくいところもあっただろう。ただ、イチローはボール球をボール球と思わないところもあるので、そこの部分はアドバンテージになったかも知れ